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宇宙最強の超能力

作者: ぱれす

 一回胸を揉まれてから出直せ。



 



 わたし、つまり堺固さかいがため超子ちょうこにそうおしゃってくださった方は、今はもう宇宙のどこか。つまり、どこにいるのかもわかりませんわ。ほんと、苦笑してしまうでしょう? でも、大丈夫。わたしですら、すでにわたしを苦笑していますことよ。ふふ、わたしをわたしで苦笑してしまうという事態に思わず苦笑してしまいましたわ。まさにこのことを、「苦笑の嵐」、ですわね。


 おふざけはここまでにいたしまして、これからどこに向かいましょうかしら? この広い宇宙の何処かに、わたしの胸を、おっぱいを揉んでくれる優秀な人材がいるのかしら? 宇宙を漂って三千里、まだ星屑のひとかけらも揉まれていませんことよ? これは異常の異常、大異常。ブラック大会社に努めていたら、核爆弾を落とされたくらいの、異常、ですわ。


 そもそもの事の発端は、わたくしのこの能力、超能力のせいですわ。しかも、ただの超能力ではあーりませんことよ。超能力の中の超能力。すなわち、宇宙最強の超能力、通称「最超サイコ」、ですわ。攻撃した時の破壊力はまさに最強、太陽系をまるまる一つ破壊してしまうほどですわ。防御した時の最硬度はブラックホール級。そして、最大の魅力はテレポーテーション。わたし自身の周りの時空を一瞬にして無に帰ったかのように歪め、一気に瞬間移動、という宇宙最強技と言っていいほどの能力ですわ。……ただ、行先はこのわたしですら、全く予測できない宇宙最強のランダムで選ばれることにより、最悪の時もあれば、超最高のシチュエーションの時もありますわ。一番最悪だったのは、どこかの可燃性惑星に移動したときでしたわ。あの時の事を思い出すだけで、体温が一気に561度になりそうですわ。この他にも、ありとあらゆる超能力がわたしには備わっていますことよ。ただ紹介するだけの体力はわたしには無い事よ。


 しかし、困りましたわ。この後、一体どうすればいいのかしら。先ほど立ち寄ったこの星の飲食店で、軽くランチを堪能したのだけれども、肝心のポケットマネーを持っていなかったため、地域のマフィアから追いかけられる羽目となったわたし。一体どうすればいいものかしら? 困ったものだわ。


 しかし、そんな時、突如わたしの目の前に現れた小さな亜空間、に似たもの、そう、ワープホール。そこから救いの手が差し伸べられ、わたしのキレイな胸を、思いっきり掴んだのですわ。まさにそれは、長年の夢が叶った……いえ、起こった瞬間でしたわ。このタイミングで起こっては欲しくなかったのだけれど、これはこれで全然アリですことよ。

 

 ただ次の瞬間わたしは、吸い取られるようにワープホールの中へと入っていってしまった。けれど胸の中でも、胸の外でも、わたしは無償に探求心に近いトキメキが生まれていることを感じていましたわ。その方が人生楽しいですものね。

宇宙最強シリーズは当分短編でやっていこうかなとおもいます。

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