decision
感想、レビューありがとうございま!す!
ブクマも増えててハッピー⤴︎ ⤴︎
ちょっと主観を強くしてみました!
違和感あったらお申し付けください
「うん、、、ん?ここは?」
目の前に知らない天井があった。
とりあえず体を起こす。
フカフカの白いベッドに乗っていた。
周りを見渡すと、ベッドが何個かあって、仕切りのようにカーテンが設置されている。
カーテンもベッドも枕も白くて、目の前真っ白だ。
――――――じゃなくて
「ここどこ?」
僕が知らない光景に困惑していると、扉の開く音がした。
引き戸特有のガラガラって音だ。
「たしかここに・・・・・・あぁ、いたいた。起きてたんだね」
入ってきたのはルアラさんだった。
そして、その隣には申し訳なさそうに佇む進くんがいた。
「暗来君、すまなかった。こうなるのは分かっていたのに」
「いやいや、大丈夫!元々僕がやりたいって言ったんだし」
「だとしても、やはり無契約者相手に契約を行使するべきじゃなかった。本当にすまない」
「いやいや!だから頭上げてってば!」
「まぁまぁ、進もこういってる事だし、大目に見てくれよ暗来くん」
「僕は許してますよ!?大丈夫ですから!!頭上げて進くん!」
「だけど・・・・・・」
尚も謝ろうとする進くん。
生真面目なのかな?
「本当に大丈夫だから!むしろ契約がどれだけ桁外れなものかわかったし・・・・・・」
そうだ。僕は負けたんだ。一撃で沈んだ。
文字通りの瞬殺だった。
手も足も出なかったんだ。
「進の契約は特殊だからな。こいつは学園の中でも相当強いほうだ。そう凹むな」
僕の心情を察してか、ルアラさんが肩に手を置き励ましてくれた。
そんな言葉は何の励ましにもならないけど。
「だけど、僕は無様に一発KOで・・・・・・」
「そうクヨクヨするな暗来くん。そうだ、良い知らせがある。君を学園に招き入れることにしたよ。君に興味が出てきたんだ」
「えっ?あの、本当ですか?」
まさかのお招きだった。
「本当だよ。進がうるさくてね。暗来くんには何かある、ってね」
「進くんが・・・・・・?」
「あぁ、暗来くん。君は無契約者だが底知れぬ何かを感じた」
「え??何かって何??」
「・・・・・・なにかだ。でも君はまだまだ強くなる、そんな予感がするんだ」
「ちょっ!?え!?勘!?」
「いやあ、進の勘はよく当たるから無下にできないんだよね。それに・・・・・・僕も引っかかることがあったしね」
「え?最後なんて言いました?」
ルアラさんがニヤニヤしながら楽しそうに言葉を発したが、最後にボソッと言った言葉は聞き取れなかった。
「兎にも角にも、君の入学が決定したよ暗来くん。ようこそ、我がエレネスト学園へ」
「はい。ありがとうございま・・・・・・ちょっと待ってください!?今我がって言いましたよね!?我がエレネスト学園って!!ルアラさんの学園なんですか!?学園長なんですか!?いや、学園長様でいらっしゃいますか!!??」
まさかの学園長!?
ただの偉い人じゃなくて、一番偉い人!?
「暗来くん・・・・・・?ルアラさんはこの王国最高の契約者育成学校であるエレネスト学園の学園長として、王国内ではかなり知られていると思うんだが??」
「いや、あの、初耳・・・・・・」
「退学にしようかな?」
「いやいやいや!知ってましたよ!もちろん!知ってましたから!」
あぶないあぶない。
「クスクス。暗来くんがいると学園が賑やかになりそうだ。まぁ、頑張りたまえ」
「は、はい!誠心誠意努力したい所存であります!」
「改めて、よろしく暗来くん。できれば友達になりたいのだが・・・・・・」
模擬戦のことをまだ気にしているのか、友達の部分の発声が弱い気がした。
さては、可愛いな?
「僕も暗来くんとは仲良くしたいと思ってる!これからよろしくお願いします!」
「あ、あぁ!よろしくな!」
進くんは嬉しそうにはにかんだ。
王子スマイルやめろ。
そして、笑った時に見える真っ白な歯が、周りのベッドやカーテンと絶妙にマッチして目の前真っ白だ
――――――じゃなくて
「外が暗い?」
「暗来くん、身体の痛みがないようならもう帰るといい。4.5時間くらい眠っていたしね」
「そんなにですか!?」
とりあえず体を動かす。痛みは・・・・・・少しあるけど動くのに支障はない。
「はい。すぐにでも帰ります」
「じゃあ、暗来くん。学校は二週間後からだ。君は入学が決まったら寮の申請はする予定だったかい?」
「はい、する予定でした」
「じゃあ僕が手続きをしておこう。流石に今日すぐには入室できないが、明日の夜からならすぐに入れると思うよ」
「何から何までありがとうございます!ぜひお願いします!」
「わかった。僕は予定があるのでもう行くよ。入学式楽しみにしているよ光堂 暗来くん」
「俺もそろそろ行くよ。また学園で会おう暗来くん!入学式楽しみにしているよ!」
ん?入学式に何かあるのかな?
まぁ、いっか。
「はい!ありがとうございました!」
そして、二人が去って取り残された僕。
ちなみに、この部屋のある位置とか帰り方とか知らないからね。
――――――宿に着くまで2時間かかったからね。