『鉄管ビール(水)』
日暮れが早くて光が乏しい…
まるでプロのような写メ。。。
これを、出さないって罪かもしれない
(な~んて、自画自賛、、、)
無心に何かを見つめるムー氏
そんな愛猫の”まなざし”に
洗い物の手を止める。
なにが、そんなに、彼を・・・
夢中にさせているのか?
目線を同じ高さに。
しゃがむ。
少なくとも、
先割れスプーンではないらしい。
この、訴えるような眼差し。
今にも、しゃべり出しそうな口元。
「わかってるよな?」
「間違えたら、お仕置きだぞ、」
「フッ………。」
鋭い半月の爪を
これ見よがしに立てる
正解を導き出さねばと
焦る、わたしを尻目に、
長い沈黙が続き………
遠くを見つめる
(スフィンクスのようなポーズで)
いちいち 恰好をつけるムー氏。
彼が人間の男だったら
さぞかし
わたし好みの俺様だったことだろう、
(汗)))))
(ひとりごとである。)
「もしかして、」
「お水ですか?」
「だんなさま。」
(もはや、彼の隷属になり下がり、)
(うれしい、わたし。)
「おう、汲み置きのなまぬりぃ水なんか
飲めねぇぜ、」
「水は、鉄管直が、一番うめぇんだぜ、」
「おぼえとけよ、」
半目が怖い、、、
ムー氏。
濡れた肢体を西日になげだし
満足げにポーズを決める
愛猫ムー氏。
” 日だまりに猫とわたしとひなたぼこ ”
詩織