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『場面切取』  作者: さぼてん。
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ライブを見た帰り道。

今日が雨降りだった事に少し感謝をする。

何故なら帰り道が晴れ上がっていたのだから。


贔屓にしていた人のライブが

今日はソロではなくバンド形式になっていた。

その人の歌は、私には景色のように聴こえてくる。

以前に聴いた時には風の絵の具で描かれた淡い水彩画のように聴こえていたのが、今回は油絵のようであった。


それは嬉しくもあり、寂しくもあるが・・・

よりエネルギーを感じるのは今回であった。

きっと重ねる事で感じた寂しさを埋める色の厚みが出てくるのだろう。


その歌の光景が鮮明に浮かぶ為

自身の心傷(キオク)も時折鮮明になる。

それは時間と共に忘れていて、でも忘れたくはなかった感情(キオク)で大事なもの大切なものを痛みと共に伝えてくれる。


後に続く光景の明るさ美しさに

下から上へ、足元から目の前へ、顔を視線を上げて行くように。

心が過去から現在へと運ばれていく。



そして、この晴れ空があるのだ。


今日が雨で良かったと

本当に思う。



・・・結果論だが。

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