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しのぶれど。  作者: 朝月夜
◆『杏』編
36/37

幕間4.返信

 すまない。本当に、何もかもすまない。謝って済むことでは無いと分かっている。分かっているが、どうしても謝らずにはいられない。謝って楽になろうとしている自分が嫌いだ。嫌いなのに、辞められない。本当に、君には済まないことをした。


 刺繍の件は承知した。俺に考えがある。上手くやるから安心して欲しい。


 それから、あの子は元気にしているから、どうか安心して欲しい。詳しいことも言えず、近況も満足に伝えてやれなくて本当に申し訳ない。君とあの子を引き離してしまったことや、春香を君に任せてしまったこと、君のそばにいられないことも。


 俺は君に恨まれて当然の人間だ。どうか、恨んで欲しい。恨んで、その怒りを俺にぶつけていて欲しい。俺はそれを満足に受け止めることも出来ないが、それでもどうにか、償いたい。少なくとも、あの子のことは命に代えても守ると誓う。だからどうか、君は俺のことを忘れて、幸せになってくれ。平凡に生きて、長生きしてくれ。穏やかに生を終えてくれ。


 俺には、君のそばにいる資格なんて、最初からなかったんだ。











(俺を忘れて、どうか、幸せに)

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