表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レガシークエスト  作者: 鯣烏賊
殺し屋、娑婆に舞い戻る
7/22

試行錯誤

こんな作者の厨二病の吐き溜め場のPVが150突破しそうなんだけど、ほんとに誰が読んでるんだろうね


「スピアって俺には使いにくいんですよ」


 マンティスとの戦いの翌日、俺はミクロさんにアドバイスを求めていた。

理由は、あの「中型を相手にする時の、スピアの以上な使いにくさ」だ。

確かに一点突破としての威力はとてもいいが、それは剣でも同じようなことができるし、昨日のようにてこで振り回されてしまっては本末転倒だ。

たとえ傷を与えてもそれ以上のデメリットを負ってしまってはなんの意味もないからね。


「つまり、スピアから別の武器に変えたいけれど、試す場所がないから何も出来ない、ということ?」


「端的に言えば」


 ミクロさんは「うーん」と少し悩んだ後、何科を思いついたようにポンと手を叩いた。


「着いておいで」


 ミクロさんの部屋を出て、廊下を歩く。

応接室をぬけて反対側の廊下へと進み、俺の部屋を通り過ぎる。

アロ君の部屋の向かいに、なんの表札もかかっていない部屋があるのだが、ミクロさんはそこで足を止めた。

ドアを開けると、そこには謎のカプセルと、ゴツゴツした見た目のゴーグル、そしてひと通りの武器が揃えられていた。


「保管庫?」


「半分正解、かな」


 ミクロさんはカプセルの傍にあるゴーグルを俺に手渡してきた。


「VRの訓練所だよ。大手だと広い場所でARを使ったりするんだけどね。」


「訓練所?」


「僕もリンも武器選びの結論はついてるから、1年と少し放置されてたんだけどね。」


 ミクロさんはカプセルを起動しようとし、横のボタンを押すのだが、


「ありゃ、つかないや」


 電源は全くつかない。


「うーん充電切れてるのか」


「電気を使うんですか?」


「そう。5世代くらい前のクソ古いモデルだから」


 暫く棚を弄って充電コードを探すけど全く見つからなかったみたいで、「とほほ...」と言いながらミクロさんはもう一度カプセルの前に立った。


「仕方ないかぁ....オーサン、これの充電マックスにできる?」


『できるわよ』


 んえ?なんか青く光る変な奴でてきたんだけど?

なにこいつ。

そのオーサン?とやらがミクロさんの方から少しだけ姿を表す。

恐らく女性だろう顔と体つきだ。

が、肌も目も髪も等しく青白く輝き、透き通っているので人間味が薄い。

オーサンが手を伸ばしてカプセルの充電コードを指すところに手を伸ばすと、カプセルが起動音を鳴らして薄く光りはじめた。


「お、出来たか。流石!」


「いやいやいや、思考追いつかないんですけど?!」


『あらミクロ、新入り?』


「そうだね」


「あ、ベロキです.....オーサン...さん?くん?」


『一応生物学的には女でいいのかしら?』


「人間じゃないしどっちでもいいんじゃ?あとベロキ、それボケてるの?」


「ボケてないですし....まあいいや、どうやって使うんですかコレ」


「オーサン、戻っていいよ。使い方はこうだ」


 ミクロさんは説明書を俺に投げつけ、部屋から出ていった。


「は.....?説明は?」













【仮想空間に転送します.....体を読み込んでいます.....読み込み完了.....転送】


「5世代前とか言いながら現実と差異ないじゃん」


 俺は何も無い空間にほっぽり出された。

説明書によると指パッチンでメニューを出せるらしい。あ、出せた。


「指パッチン必須技能なんだ....」


 俺指パッチンとかしたこと無かったからちょっと練習したよ....出来たけど。

えーと、メニューが場所と使用武器と対戦相手と...


「こんな感じ?」


 場所は都市(建物の高さと量は抑えめ)にしてみた。

そして使用武器は.....まずは「ブレイド」かな?

種類は「ダガー」「ソード」「レイピア」「トマホーク」「ブレイド」。

それぞれ大きさや形状も細かく指定できるみたいだ。

名前からしてレイピアは却下。

ダガーは既に小型柄ほサブ武器として使っているし、ソードは変形武器の片方として殆ど固定だ。

柄以外にも銃や篭手などがあった。

銃はリンさんが持ってるし、篭手はもうすぐ「アレ」が届くっぽいから....

まあその話は置いておこう。

対戦相手は...お、この間のアリみたいなやついるじゃん。

指定すると少し離れた位置にアリが呼び出される。


「かかってこい!」














【現実に戻ります.....体を読み込んでいます.....読み込み完了.....転送】


「3時間くらい経ったか.....」


 俺はカプセルから体を出し、近くにある編集する机に向かう。


「中型変形柄と.....機能はソードとトマホーク」


 自分が使っている柄を机のハマりそうな凹みに置くと、なんかかっこよく柄と回りが光る。


【編集が完了しました】


「よし!リニューアルだ」


 ひとりで勝手にテンションを上げていた俺であった。




スピアが何のためにあるのかと言うと、小型のみを相手にする人のためです。

とはいえ、銃を使った方が100%早いのでスピアは超マイナー。


レイピアは「なんでこんなもん実装したんだ!」とユーザーから不満の声多数

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ