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レガシークエスト  作者: 鯣烏賊
殺し屋、娑婆に舞い戻る
5/22

お手並み拝見、お互いに

投稿バカ遅れました

理由としてはGW中旅行してたのと、日を跨いだ学校行事でスマホが使えなかったことです



 翌日。

ミクロさんは不在、やることも無いので暇。

あんまりにも暇を持て余していた俺は、本棚から武装に関する本を取り出し、熟読していた。

初めの項は遠距離武装についてだったので、正直まともなものを持つ気にはなっていなかった遠距離武装についての知識はこの時間てかなり増えていた。

そんな中廊下から慌ただしい足音が聞こえ、応接室のドアが開かれた。

ドアを開いたのは、3日は陽の光を浴びていないんじゃ?と思ってしまうような不言語な見た目をした男だった。


「アロ、どうしたの?」


 俺はこのアロという男に昨日会っていない。それ即ち初対面ということ。

身長は俺より10cmくらい高い。165cmはあるだろう。

手足は枝のように細く、廊下を走っただけでゼェゼェと息を荒らげる様は如何にも運動不足、と言った感じだ。

手にはペンを持っているので、恐らく何かしら作業していたのだろう。


「ああ、君が例の・・・」


 アロ君は俺を見ると合点がいったように頷いたが直ぐに「そんなことは今どうでもいい」と喋り始めた。


「2人とも今すぐ出動して、リンに場所送ったから!」


リンさんが俺の肩を叩いて尋ねてくる。


「ベロキ、武器持ってるよね?」


「え、うん持ってるけど...戦闘?」


 俺の返答を聞くと、リンさんがドアを壊さんとする勢いで飛び出す。

俺も慌てて後を追い、事務所を出る。

雑居ビルの屋根に登り、建物を渡り繋いでいく。

事務所の近郊は決して高い建物がある訳でもなく、かといって低い建物だらけでもないので、事務所のビルの屋根に登ればあとはかなり楽に移動できる。

リンさんの背中を見ると、特大サイズのバズーカを背負ってることがわかる。

あれはさっき読んでいた本の「銃」コーナーの最後に乗っていた超火力ものだ。

有効射程は使用者によって違うと書いてあった。

腰には爆弾を括りつけていて、気休め程度にナイフも持っているみたいだ。

俺はコスモ製のロープ.....もといスパイダーを取り出し、ロープを使って移動してリンさんとの距離を詰めて追いつこうとする。

リンさんが立ち止まると、目の前には全長10メートルはあろうかという巨体で、いかにも「毒があるよ!頑張って避けてね!」と伝えてくるような尻尾がついているカマキリがいた。


(うわあ.....何あれキモ.....)


 まあ、相手の容姿にケチをつけてもしかたないので、早速行動を始めることにした。

俺は腰に手を当て、手短に質問した。


「武装を見るに遠距離型だよね?」


「うん」


 俺は腰から柄を取り出し、柄の電源を入れる。

柄の先端に空いた細い長方形の穴から、結晶化したコスモが飛び出して刃を形成する。

本来ならば相当な重量であろう長さの剣だが、コスモ刃は重さなど無いに等しいので、柄のみの重さとなりかなり軽い。

その場で少しストレッチや軽いジャンプなどして体を鳴らした俺は、その場から飛び出さんと姿勢をとる。

脚に力をこめ、片手で地面を押さえる。

クラウチング・スタートのような体勢だ。


「じゃあ俺が陽動するから攻撃お願い!」


 踏み込んでから大跳躍。

雑居ビルの屋上とはいえ、高さは15メートル弱。

剣を空中で飛び降りながら縦に構え、刃を食い込ませる。

初手で攻撃を受けた巨大カマキリは、刃を刺してしがみついている俺を振り落とさんと抵抗を始める。

堅牢な甲殻の隙間を上手いこと狙って刃ごと体を雑に固定させた俺はカマキリの振り落とし攻撃に耐える。

その拮抗状態を解除したのは、リンさんの砲撃だった。


《ギシャァァァァァ!》


 ドボボン!とミサイルでも着弾したのではというほど大きな音が巨大カマキリを怯ませる。

俺も隙をついてから剣を抜き、巨大カマキリから離れる。

砲撃の痛みに耐える巨大カマキリは、悶絶しながら暴れ回る。

まあ、暴れ回ろうが範囲外に逃げれば良いので、俺は巨大カマキリから距離をとってリンさんと話せる位置まで行こうとする。

が、耳元に付けた機械からリンさんの声が聞こえた。


«ベロキ、マンティス陽動ありがとう!もっと続けて»


«あ、この機械喋れるんだ»

(というか、あのカマキリ、マンティスっていうのか。なんの捻りもないんだな。)


«使ったこと無かったの?»


«使わない仕事だったからね»


«まあいいや、とにかく陽動頑張ってね、私が一撃決めるから»


«了解»


 手短に通話を終えると、痛みから復帰したカマキリが鎌で俺を攻撃しようとしてくる。

それを剣で弾き返し、懐に潜り込む。


「平気なフリしてるけど、痛いでしょソレ」


 そして巨大カマキリ・・・もといマンティスの懐に潜り込んだ俺は柄を操作して変形させる。

ボタンを押すとカシャカシャと音がなり、柄が伸びる。


「一度こういうこと言ってみたかったんだよね」


 伸びた柄から出てきたのはさっきみたいな剣ではなく、30センチないくらいの小さな刃。

そして、俺はそれを上向きにし、


刃武装(カタナ):変形:剣から槍へ(スピア・フロムソード)!」


 マンティスの隙だらけで如何にも柔らかそうな腹に突き刺した。

マンティス

虫型怪獣では最もメジャーで出現回数も多い。

大抵の人は人生て何度か見ることになる。

背中の甲殻は非常に固いものの、鎌や腹部分の装甲は機動力のために捨てている。


ベロキの自己暗示はマンティス戦終わったらにします

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