レベルアップ!
いた。
やっといた。
何がいたかって?
そりゃ魔物に決まってるでしょ。
『トカゲ型の魔物』
あ、うん、見りゃわかるよ。
てなわけで早速倒したいんだけど生憎こっちには頭突きしか攻撃手段がない。
さて、どうする。
いやぁ、そこまで考えてなかったよ。
浅はかだった。
うーん、どうしよう。
……。
あれ?
てか飛翼ってスキル持ってたっけ?
スッゲー今さらだけど。
いや、別にあってもいいんだよ。
いや、あってほしいんだよ。
じゃなくて、いや、あながち間違ってないか。
いま自分って魔物じゃん?
魔物って何かしら攻撃手段持ってないの?
まあ、自分魔物っていっても、鳥だし。
ないかもしんないけど。
てか、なんかスキル確認する方法はないわけ?
まじ無理ゲーでしょ。
うーん。
鳥の攻撃方法……。
くちばし?
足?
翼?
あ、あれないのかな?
羽根を操って攻撃するやつ。
何て言えばいいのかな?
なんかさ……。
こういう感じの……。
……。
一人で何やってるんだろう。
って思ったら、まさかの本当にできた。
いや、できるんかーい。
まあ、ぜんぜん想像してたのとは違うけど。
どう違うかっていうと、まず、動きが遅い。
まあ、めっちゃ遅いって訳ではない。
けど早くはない。
で次。
なんか感覚がキモい。
なんか羽根にも神経があるみたいな感覚っていうか、ちょっと説明がムズい感じ。
まあ、鑑定に比べれば全然使えるスキルだね。
まだ慣れないけど。
早速攻撃しちゃいます。
えいっ。
全然切れない。
いや、別に期待してた訳じゃないよ?
期待してた訳じゃないけど、なんか反応くらいしてくれてもいいじゃん?もしくは切れるとかさ。
まあ、あれで切れてたら逆にすごいと思うけど。
でもシカトは違くない⁉
傷ついた。
今に見てろよ。
ってことで、考えました。
……浄化、使えるんじゃね。
って。
いや、天才じゃね?
もしかしたら浄化使えるくね?
なんか溶かせそう。
ってことで浄化~。
ジュワ~
「ギャャヤアアァァアア!」
あ、いけた。
しかもあっさり。
なんかトカゲがもがいてる。
しかも奇声?をあげてる。
キモッ。
あ、死んだ。
『経験値を獲得しました。』
『種族アスリルLV1がアスリルLV2になりました。』
『レベルアップ特典を獲得しました。』
『レベルアップ特典により経験値を獲得しました。』
『スキル[飛翼LV2]が[飛翼LV3]になりました』
『スキル[鑑定LV2]が[鑑定LV3]になりました』
『スキル[浄化LV1]が[浄化LV2]になりました』
『スキル[操翼LV1]が[操翼LV2]になりました』
『スキルポイントを獲得しました。』
『現在のスキルポイント所持数は21PTです。』
え、まって
レベルアップ?
聞いてない聞いてない。
てかレベルあるんだ。
まあ予想はしてた。
まあ今はそれよりも
こっちだよね。
かんがえんのやめやめ。
ふう、やっと終わった。
まあ、特になんもしてないけど。
でも疲れた。
やっぱり浄化は使うと疲れる。
ヤバい、腕に力が入らない
一旦降りよう。
ふう。
あー、つかれたー。
お腹もすいた。
死にそう。
もはや半分死んでる。
いや、嘘。
7割くらい死んでる。
……。
さて、食べますか。
このゲテモノを。
まあ、鳥だし。
食べれなくはないはず。
ハハッ。
笑えねー。
よしっ。
覚悟、決めました。
いただきます。
ゴクリ。
あー
ガブッ
ムシャムシャ。
グフッ
うえっ。
めっちゃまずい。
ムシャムシャ。
ゴックン。
あー、まずい。
これだめなやつ。
いや、腐ってるとかじゃなくて。
ゲキマズ。
なんか生臭い。
でも無理すれば食える。
ただ食いたくない。
でも食べなきゃ。
この次いつ魔物が現れるかわかんないから。
あー気が引ける。