誰だ貴様……⁉
「[アスリルの卵の殻]外側からのダメージには強いが内側からの衝撃には弱い。」
「つついてみることを推奨します。」
まだいたの⁉
「あなたの所持スキルですから。」
え？君が僕のスキル⁉
何で⁉僕君のことスキルって思ってなかったし、てか君のこと選んでないし、そもそも選んでないし、てか選ばせてもらえなかったし‼…もしかして転生者全員についてくるとか？
「いいえ」
「責任をとってほしいとの要望があったため、特有スキル[全知全能]を付与しました。つまり私です。」
……いやいやいや‼責任とってって冗談じゃん⁉しかも責任とってってそーゆー意味じゃないし⁉
「理解に苦しみます。」
は⁉煽ってんのか⁉
「いえ、冗談です。それよりも、速やかに殻から出ることを推奨します。」
え？何で？
「視界が確保できていない状況はとても危険です。」
なるへそ‼きみもしかして頭いい？
なーんていってる場合じゃねえ‼
いったいこれからどうしろと？
「つついてみることを推奨します。」
いやね、そうじゃなくてね。
殻から出てからの話をしているのこっちは。つついて出れたとして今後どうしろって？
「まずは、殻から出ましょう。」
ぐっ……‼この冷静さが逆に腹立つ‼
わーったよ‼わかりましたよ‼
つつけばいいんでしょ‼やりますよ‼
とは言ったけど、いきなりつつけって言われてもこちとら前世人間なんですわ（つついたことない）。
まあやってみよう。
ツンツンツンツン
……絶対人にみられたくねー。
なんか今自分めっちゃシュールじゃね？
いや、つつくのは結構しんどいけど周りから見たら何やってんだあいつって感じだよね。
いや、普通に振動でくちばし痛いし……。
……あれ？
い……痛い？
うん痛い。
……⁉
痛い⁉
ちょちょちょ⁉
まさかここって現実⁉夢じゃないの⁉
いや、落ち着け、は、ははははやまるな（焦）。し……しん……深呼吸、深呼吸。
すーっ。
はー。
……ちょっもう一回つついてみよう。
痛くない痛くないよね？
だってここは夢の中、そう‼inドリームなんだから‼
よし、やろう。
ツンッツンツンッ……うそ。
ふっつうに痛い。（絶望）
オワタ(^o^)
人生終了のお知らせ。
拝啓お母さんお父さん
元気に暮らしていますか？
こっちは視界もお先も真っ暗です
なんちゃって……なんていってる場合じゃねー‼
ピンチ‼ピンチですよ奥さん‼
やべー。
現実‼in現実だ‼
最悪だっ‼何で鳥とか選んでんだよ‼
くぅー、しくった。完全にしくった。
てかさっきは痛み感じなかったのに‼
「魂だけでは痛みは感じません。」
そうなの⁉
じゃあ僕が夢だーって舞い上がってるときに何で現実だよって教えてくれなかったんだよ‼
「その前に言いました。」
いや、言ってない絶対に言ってない‼
断言できr
「録音データを再生します。」
「てかここどこ⁉、しかも誰⁉」
「現実です。」
「いや、もうちょい詳しく教えてくんない？」
「再生を終了します。」
……いってるー。
言ってましたよ奥さん。
何でいってんだよ。
てか録音してんの？
「はい。データ収集のためです。」
あ、そーすか。
まあそれはおいといて。
問題はここが現実ってこと。
そうなるとますますこれからどうしようか。
「ですから、一度殻から出ましょう。」
おーけーボス。
じゃあ、一旦あの惨めな動きやりますか。
はぁ気が乗らない。
あー人間選んどけばよかったー。
何でよりにもよって鳥なんか選ぶかなー。
……よし、やろう。
ツンツン
ツンツン
ツンツン
バリバリッ。
バリッ‼
外だー‼
って暗っ‼
どこここ‼
おしえて全知全能(笑)先生‼（煽）
「現在地。バーナ洞窟:通称[アスリルの都]」
アスリルの都？
アスリル……って
あー、今の僕の種族か。
でも、鳥って洞窟に巣なんてつくるっけ？
「アスリルは気温や地形に適用する魔物です。よって様々な種類がいます。」
「その違いが大きいものや微々たるものもいます。」
へー。どれくらいいんの？
「人間に確認されているものでも約7000種います。」
え⁉アスリルって名前の鳥が7000種いんの⁉
「はい」
へー。すごいねこの世界。
そういえばこの世界ってスk
「条件を達成しました。」
「称号【アスリル(洞窟)】を獲得しました。」
「称号【アスリル(洞窟)】によりスキル[水弾ＬＶ１]を獲得しました。」
「経験値を13Pt獲得しました。」
そう‼これを聞きたかった‼
スキルですよ‼スキル‼
やっぱあんのかースキル‼
まあ、全知全能がいる時点で、思ってはいたけど。てか、スキルって割とあっさり獲得できるものなんだ‼
いやーいいねスキル。
まだ使ってないけど。
てか水弾って名前からして攻撃っぽいし絶対かっこいいじゃん‼
よしさっそくスキルを使おう‼
はじめてなので多目に見てください
