プロローグ
「あなたは死にました。」
「転生先種族リストから種族を選択してください。」
「……え?なに今の声?ん?転生?」
「繰り返します。転生先種族リストから種族を選択してください。」
「いや、ちげーよ。」
「……」
「I will say」
「違う‼。」
「ちょっと誰かいないの?」
「てかここどこ⁉、しかも誰⁉」
「現実です。」
「いや、もうちょい詳しく教えてくんない?」
「アースシークレットエリアA3655」
「通常[世界の狭間]と呼ばれる虚無空間です。」
「……は?」
「世界の狭間[アースシークレットエリアA3655]地球から来た魂の集う小規模虚無空間[アースシークレットエリア]の一つ。」
「いや、そうじゃなくて。なんか全部ちょっとずれてる気がするんだけど。」
「えーっと、何で僕がここにいるのか知りたいんだけど……。」
「あなたは死にました。」
「いや、だかr」
「勇者」
「魔王」
「時空」
「神」
「理」
「真理」
「偽り」
「暴走」
「協力」
「終わり」
「危険」
「警告」
「勇者と魔王の計画」
「新たな魂」
「強い」
「改革」
「新たなかm」
「ちょっ、ちょちょっ‼」
「ストップ‼」
「どういうこと?勇者?魔王?」
「なにこの転生もののテンプレみたいな単語の羅列……。」
「ここってほんとに現実?」
「なんか胡散臭いっていうか。」
ためしにちょっとつねってみる。
グイッ
「あれ……!?」
「痛くない……。」
「なーんだ‼夢かぁ‼(諦)いやー一気に気が楽になったわ。てか普通に初めてだわ」
「夢の中でこれは夢だって自覚できたの。」
「なんか変な感覚。」
「速やかに転生先種族リストから種族を選択してください。」
「あーあったねそういえば。それにしても我ながらすごい夢だな、アニメのみすぎだろ。」
「うーん悩むな。」
「ここはやっぱり人か、いやせっかくの夢だし違うやつがいいな。」
「でもなー、ゆうてなりたい生き物とかいないんだよなー……。」
「……あ。」
「鳥になりたい。」
鳥になりたい。
そうあの鳥。
まあ他に鳥なんていないけど。
人間だれもが一回はなりたいと思うランキング第一位の鳥(偏見)
鳥になって自由に飛んでやるんだー‼
そうと決まればさっそく
「とりってあります?」
「該当種族検索中。」
「アスリル:青色の鳥型の魔物。どこにでも生息する。」
「アスリル……。いいね‼それで‼」
「転生先種族をアスリルに設定しました。」
「特異例の死により、転生者ボーナスが獲得可能です」
「スキル一覧からスキルを選択してください。」
「え、なになに⁉」
「[転生者ボーナス]該当者0人。情報不足により詳細不明。」
「はい?該当者0人⁉」
「じゃあ僕が初めてってこと⁉」
「はい。あなたが死亡したことにより、五第神カルディアが新たに作ったものです。」
「えっ‼神?カルディア?いや誰⁉てか僕が初とか気まづっ‼」
「スキルの選択をしてください。」
「あ、すいません。」
ズラー
「どれにしよーかな?」
五分後
ズラー
「どれにしよーかな?(疲)」
さらに五分後
ズラー
「どれにしよーかな?(諦)」
それまたさらに五分後
ズラー
「どれにしよーかな(怒)」
「って、スキル多すぎ‼いったい何個あんのさ‼」
「未知数です。」
「……は?」
「未知数です。」
「……あのさぁ、未知数のスキルの中から一個だけ選べなんて無理に決まってんじゃん?この選択で転生後の生活が大きくかわってくんだよ?。人間死んだら終わりなんだよ?もし死んだらどうすんの?君、責任とってよ?(イケボ)」
「なんちゃって。(真顔)」
「スキルの選択が完了しました。」
「え?選んでないんだけど⁉どゆこと⁉」
「転生を開始します。」
「いや、ちょっとまっ」
「魂の転送を始めます。」
「おいっ⁉」
「転送経路を確認。」
「異常なし。」
「魂の転送術式を構築。」
「異常なし。」
「種族アスリルの体組織を構築。」
「異常なし。」
「術式発動。」
「成功しました。」
シュッ
「ギャャヤ‼」
「うわぁぁぁああ‼」
「ドヒャャャヤヤ‼」
ガクッ。
「……( ゜д゜)ハッ!」
いや暗っ。
てかせまっ次はどこだし。
なんか覆われてるっていうか。
監禁というか。いや、監禁はないか。
あ違う。
多分、卵のからか!
そういえば鳥になりたいっていったわ。
あー
どおりで狭いわけだ。ははは(真顔)
さて、こっからどう出るのかな?
思ったよりも短くて……。