オアズケ!
今日ね、テストが終わったのね。
まぁだから当然のごとく図書室に行ったのね。
んでもってカウンターに陣取りながら
一人優雅な時間?を満喫していたのね。
あ、関係ないんだけど、やっぱりテスト期間て
なんだかんだとプレッシャーがかかってるみたいなのね。
出来不出来はともかく、
なんか「肩の荷が下りる」って言葉を実感しちゃうのね。
胸の重みで肩こり、なんて無縁なもんだから
こんな時くらいしか症状が出ないんだけどね。
けっ、でかけりゃいいってもんじゃねぇんだよ!
と内心毒づいちゃったりしてんだけど、
そこはそれ、ほら、わたしってば清楚で可憐なイメージがウリじゃん?
こんなこと口が裂けたって言えないのね。
外面作りに意外な成功をおさめているもんだから
内面とのギャップに自分自身で苦しんでいたりするのよね、これが。
わかってくれる?
あ、ごめーん。
今日話したいのはね、そんな貧乳ネタじゃなくてね、
セ・ン・パ・イ のこと。
そ。どうしようもなくおマヌケで、すでにメタボ76%な
どうしてこんな人好きになっちゃったんだろうって
自分でも理由が分からなくなってきたあの人のことなんだけどね。
さっき言ったと思うけど、図書室にいたのね。
んでもって首をコキコキしながら本を読んでいたらね
その先輩が入ってきたのね。
普段なら喜び隠し切れずにニヤついちゃうところなんだけど
ただ入ってきたんじゃなくて、ヘンな唄、歌いながら入ってきたのね。
いつもなんか一言とともに登場するんだけど
今日はさすがのわたしも呆れ果てちゃってね。
聞いてくれるぅ?
もうイヤになっちゃったんだけど、その唄っていうのがね…
やりたいなー、やりたいなー、やーりたーいーなー(↗)
やりたいなー、やりたいなー、やーりたーいーなー(↘)
信じられる?
なんちゅー唄歌いながら入ってくんねん!くらわすぞ、くぉらー!
んでね、最初は歌詞にばっか気を取られてわかんなかったんだけど
どこかで聞いたようなメロディだなって思ってたのね。
なんだったっけかな~て考えたらね、
したらね、アレよアレ。え~とほらアレ。
そう!童謡の「赤い靴」!
そらあかんやろぉ、われぇ!
雨情先生にあやまらんかーい!
って心の中でツッコミ入れちゃったんだけど
ホントはね、持ってた本、投げつけてやればよかったって後悔してるくらいなのね。
なんだか一気に へなへなー ってなっちゃって
肩のコリなんか逆にふっとんじゃったって感じ?
んでね、一応はにこやかに挨拶したつもりだったんだけど
やっぱりね、眉間に皺がね……よってみたい。はぁ…
聞いたらね、サッカー部の友達に教えてもらったんだとかなんとか。
にしたって、そんなん歌いながら入ってこられたくないって思わない?
まったくね、なんなんだか。
まぁ、わたしもわたし、なんだろうね。
怒る気力もなくてね、もうこうなりゃってんで、
ほら、毒を食らわば皿まで って言うじゃん?
んだからね、全部教えてもらっちゃったりしたのね。
わたしもおバカってことなんだけどね。
んでね、これがその唄。
やりたいなー、やりたいなー、やーりたーいーなー(↗)
やりたいなー、やりたいなー、やーりたーいーなー(↘)
やぁっちゃったー、やぁっちゃったー、やぁっちゃぁったー(↗)
やぁっちゃったー、やぁっちゃったー、やぁっちゃぁったー(↘)
どうしよおー、どうしよおー、どーしよーおー(↗)
どうしよおー、どうしよおー、どーしよーおー(↘)
できちゃったー、できちゃったー、でーきちゃぁーったー(↗)
できちゃったー、できちゃったー、でーきちゃぁーったー(↘)
もうしないー、もうしないー、もーおしーなーいー(↗)
もうしないー、もうしないー、もーおしーなーいー(↘)
<間奏>(自分で適当に盛り上げる)
でもっ!
やりたいなー、やりたいなー、やーりたーいーなー(↗)
やりたいなー、やりたいなー、やーりたーいーなー(↘)
ジャン!
もうね、なんて言ったらいいやら…
先輩に言わせるとね、
「男の心情を切々と歌い上げている」らしいんだけどね……
なにやらいろんなバージョン?があるらしくてね
「やらせてよ」とか「さわるだけ」とか…
怒るもなにも… モウ、カンベンシテクダサイ orz
んでね、こともあろうか
「ねえねえ、テストも終わったし、どう?」
ってシレッと聞いてくるのね。なに考えてんだか。
まぁ、こんなライトなエッチさは嫌いじゃないんだけどね
そこでちょっと前のことを思い出したのね。
「わたしがその気になったのに、スルーしたのはどなたでしたっけ?」
「いや、あのときは……」
ちょっとしどろもどろになるところが、
可愛いといえば言えなくもなかったんだけどね
ほら、胸は無くてもわたしも女の子。来るもの来ちゃってるし……。
だから言ってあげたわけ。
「オアズケ!」
ホントに残念そうな顔するんだもん。笑っちゃった。
えっ、なに?
わたしのほうがよっぽど笑えるって?
なんでー?
副題「図書室に響くは愛の歌」