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memories dive〜メモリーズダイブ〜  作者: しょーごーる
呪いの救済
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2話 超常現象

ある学園祭準備の放課後、私はションの

「相談に来たら受ける」という言葉を聞いて、私達の1学年上である、3年生のCクラスに駆け込んだ。


当事者の2人は話を聞ける状態ではないので、周りの友達で相談してくれそうな人を探した。

すると、現在行方不明になっている

川島夏実カワシマナツミさんの親友、横山香織ヨコヤマカオリさんが相談したいと言ってきた。

彼女は行方不明になった夏実さんを探して欲しいと言っていた。なので私は、


『そういう捜索がかなり得意な人物を知ってるんです!一緒に行きませんか?』


と言って、彼女を相談者として連れて来ることに成功したのである。


そして、今に至る。

ションは最初かなり嫌がっていたが、

『約束したよね?約束したもんね?』

と言い続けたら、仕方なく相談に乗ってくれた。


『行方不明者の捜索…か…。何か手がかりがあるんですか?』


ションが渋々切り出す。


『正直、私も手がかりとかは…あの夜のこともあまり知らないし。ただ…』


『ただ…?何かあるんですか?』


『8年前ウチの学校の近くで、老夫婦が殺された事件があったんです。警察は強盗殺人って言ってて、犯人も捕まってるらしいんですけど。』


『まさか、もしかして…』


『はい…あの夜2人を襲ったのもその老夫婦なのかなぁって。未練があって学校に現れた…とか?』


その話を聞いた途端、ションの顔が色を失っていった。彼を心配し、すかさず私は、


『いや、でも!学校に現れるのはおかしくないですか?なんの関わりもない訳だし。』


とフォローを入れた。ションを見ると、分かりやすく顔色が復活していた。


『それが…殺された2人の母校がこの学校で、更に犯人もこの学校出身らしいんです。しかも、2人が倒れていたウチの学校の資料室って前までは演劇部の部室だったらしくて、3人ともそこに所属してたとか…。』


さすがの私もゾクっときた。本当に偶然じゃなさそう…。完全に顔色を失っているションの背中をさすりながら、私も恐怖を抱いていた。


『…でも、そんなところで2人は何やってたんですか?使われてない資料室まで行って。しかも、深夜ですよね?』


『それが…私も全くわからなくて…。最近、2人でヒソヒソやってたのは知ってたんですけど。まさか、こんなことを計画してたなんて…。』


香織さんも知らない2人の行動。これは一体なにを示してるんだろう…


『私が知ってるのはこのくらいで。あくまでも噂なので、老夫婦の呪いに関しては、やっぱりあの2人が詳しいと思います。』


香織さんが、お茶に手をかけながら言った。


『え、でも、2人は話出来る感じじゃないんですよね??』


『夏実は無理だけど、もう1人の涼子…金澤涼子カナザワリョウコだったら意識はしっかりしてるので、話は聞けると思います。』


そう言うと、横山さんは急に立ち上がり、


『お願いします!夏実を!夏実を探して下さい!私も可能な限り協力します。』


と興奮気味に話した。

さすがの私も怖いけど…断れないな、これは。

そう思いながら、ションの方を見ると、彼は大量の汗を流しながら


『わ、わ、かりました。話を聞くだけね。うん。話を聞くだけです。はい…』


と呪文のように繰り返していた。


でも、私には疑問が残る。

何故、2人の状況が違うのか。1人が行方不明で、1人が入院中。この違いにも何か意味がある気がする。

そして、もう1つ。

もし仮にこれが幽霊と噂されている老夫婦の仕業としたら、彼らは一体何をしたいのだろうか。

ウチの学生に危害を加える理由って?


いくつかの疑問を抱えた私達は、今週の土曜日に入院中である金澤涼子さんの病院に3人で行くことにした。


ちなみに、その日の帰り道、ションは、小刻みに震える手を抑えながら、


「幽霊 超常現象 あり得ない」


で何度も検索をかけていた。



いや、あんたの能力が超常現象だろーが。笑


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