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memories dive〜メモリーズダイブ〜  作者: しょーごーる
1の意義
5/17

5話 決意

『うわァ〜!死んだぁぁあ!!』

『へへ、参ったか!!』


誰もいない学校で、2人の声が響き渡る。

ションが過去に潜った後、私は1人で待っていたのだけれども、そこにタッキーがやってきた。

あ、滝田奏太くんね。

どうやら、彼なりに勝手に相談を振ってしまったことを反省しているらしく、謝ろうと思ってここに来たらしい。ションなら解決できる力を持っていると知っているから、相談を振ったのだろう。

つまり、タッキーも知っている。ションの能力を。もしかしたら、私以上に知ってるかもしれない。

話は脱線したけど、今は2人で格闘ゲーム中。タッキーはゲームが鬼のように強い。今まで32戦やってきたが、引き分けが1回。あとは全部負け。だから悔しくて何回もリベンジしている。


『なぁ、もういいだろー。あさみん、マジで負けず嫌いだよなぁ。』

『いいじゃん!もう一回!ラスト!ね?』


こんな感じの流れを何度も繰り返している。

そして、46戦目にしてようやく私が勝利。

そのままゲームを消す。


『なぁ、詩音は?まだ戻ってこないの?』


タッキーの言葉でふと時計を見る。

20時38分。ションが『潜って』から4時間以上が経過していた。


『確かに長いかも。なんかあったのかなぁ?』

『ま、まさか…。このまま戻ってこない…とか?』

『ちょっ…やめてよ!怖いこと言わないで!』


一瞬、ゾクッとした。戻ってこないなんて考えたことなかったから、余計怖くなった。


ーション、もう、独りに、しないでー


『だってさ、詩音って納得するまでとことん追求するじゃん?分からないことあったら、ずっと過去に居続けるんじゃないかなぁって。追求バカだな!略してバカでいっか!』

『おい。だれがバカだ?あ?』

『いや、だから詩音が…。あ。』


そこには何故か汗だくのションがいた。理由は分からなかったけど、そんなことどうでもよかった。

気づいたら涙が溢れていた。


『え。おいっ!何で泣いてんだよお前。』

『…戻ってきてくれて…良かった。勝手に…心配してた…うぅ。』

『……あ、あぁ。悪りい。ちょっと遅くなったな、ごめん。だからさ、もう泣くなよ。』

『うん。』

『ったくよぉ。大事な幼なじみ泣かせんなよなぁ。』

『うるせぇなぁ。てかなんでお前ここにいるんだよ。』

『いや、それは…』


タッキーは丁寧に謝罪した。


『いや、別にいいけどよ。あんま簡単に受けんなよ。疲れる。』

『分かった!気をつける!本当すまん!』

『絶対、反省してないでしょタッキー。』

「絶対反省してないな、奏太。』

『してるよ〜信じてくれよぉ〜。』


そんな何でもない会話が15分くらい続いた。



『で?なんか分かった??』


私は、ションに聞いてみた。


『あぁ。全部分かったよ。あの話の真実と、浅野の今の居場所もね。』

『本当に?じゃあ、早速菊池くんに…。』

『いや、その前に亜沙美と奏太に準備して欲しいことがある。頼めるか?』

『いつものことでしょ?任せて!』

『ガッテン!任せろ!何でも言ってくれ!』

『サンキュー。じゃあ、今から手順を説明するぞ…』


そう言って、私達はそこから学校の門が閉まる22時まで話し続けた。


『さてと、そろそろ帰るか。学校閉まるし。』

ションが時計を見ながら私達に言った。

『そうだね!明日から忙しくなるし。』

私も同意する。

『てかさ、来週で夏休み終わるんだな。夏期講習で学校行ってたから、実感湧かないなぁ。』


タッキーの言葉に私達もハッとする。


ーそっか。夏が終わるのかー



でも、私は思う。

このまま終わらせちゃいけない。

真実を伝えて、菊池くんと浅野くんがまた笑顔で話せるまで。この夏は終わらせたくない。


ー待っててね2人ともー




でも、俺は思う。

このまま終わらせてたまるか。

やっと真実を伝えられる。

俺が汗だくになって見つけた真実を。

野球のエースナンバーとかその『意味』とか、

正直全然分からない。だけど、このまま終わらせちゃいけない。


ー浅野と菊池。俺らが最高の夏にしてやるー



『よし!じゃあ準備して、土曜日に!』

そう言って、俺らは解散した。


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