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memories dive〜メモリーズダイブ〜  作者: しょーごーる
1の意義
1/17

1話 日常

人には秘密が必ずある。

そこには、悲しみ憎しみ痛み喜び怒りが入り混じって、詰まっている。

無理に聞き出せば、破裂し、2度と立ち直れなくなるかもしれない。

そんな時、人生に『潜る』ことができれば、秘密を溶かすことができるのだろうか。



『あ、あ、あぢいいい』

俺は、天を仰ぎ、今年の最高気温を記録した暑さを嘆いていた。

俺、笠原詩音は高校2年生。成績もそこそこ。運動神経もそこそこ。顔も…まぁそこそこ?

そんな平凡な俺には平凡じゃないところが1つある。それは、夢をみ…

『何独りでブツブツ言ってんの?ついに暑さでやられたか。』

…こいつはマジで平気でつっこんでくる。今は俺のターンだってのに。

こいつは、白石亜沙美。俺の幼なじみ。小学校から高校まで同じ学校。いや、本当は高校は違かったんだけど、俺が第一志望に落ちたから同じになった。基本、付きまとってくる。

『ねぇ、最近さ、『潜って』ないの?』

何気なく聞かれる。

『あぁ、ないな最近は。潜る必要もないしさ。』

『そっか。』

そう。こいつは知ってる。俺の『能力』を。

『ションってさ、超平凡なのにさ、そこだけヤバイよね。マジで漫画みたいな。』

『まぁなぁ、、』

こいつは、小学生の頃、俺の名前が上手く言えずに「ション」って呼んでた。それが何故か今も続いてる。

「バシッ!!!!」

背中にアホみたいな衝撃が走った。

『痛っ!』

『おはっすぅ!!』

『お前、力のメーターぶっ壊れてんのか、マジで。』

こいつは、滝田奏太。多分男友達で一番仲がいい。ただ、ひたすらうるさい。ハイテンション=奏太といっても過言ではない。

『今日もあちぃなぁ。夜なんかさ、汗が出すぎてさ、朝起きたらさ、溺れそうになってもんな、自分の汗で。』

『そっか。確かにそれはヤバイな、今度から気をつけろよ。』

『おい!!つっこめよ!ヤバイやつになっちゃうだろ。』

『大丈夫だよ、もうヤバイやつだから。』

『おいぃ、見捨てないでくれよぉ〜』

とまぁ、こんな感じで普通の高校生活を送ってる。割と楽しいし。

そんな時、奏太が切り出した。

『そういやさ、野球部の菊池知ってる?今のエース。』

『あ、菊池くん?知ってる!イケメンだよねぇ。』

急に亜沙美が割り込んでくる。

『そうそう。あいつがさ、なんか詩音に相談があるって言ってたぜ?』

『俺に?話したことないけどな。』

『ねぇ?』

亜沙美が小声で話しかけてくる。

『まさか、ションの能力知ってるんじゃない?あの時。』

『マジで?…まぁ、隠してるわけでもないんだけどな。』

『そっか。まぁ、そうだよね。』

『…おーい、聞いてる?』

奏太が覗き込んできた。

『あ、あぁ。ちょっと話を聞いてみるか』

俺は軽い気持ちで応えた。

でも、この選択が、俺の平凡な日常を非日常に変えるなんて思いも寄らなかった。


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