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法術省 特務公安課  作者: 秋山 武々
第0章 法術概論
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法術概論Ⅸ -法術省設立-

それから数か月後、磐城さんの予想していた通り官公庁は改変され法術省が設立された。


磐城さんは冬休み明けに講師を辞めていた。


新しい職場は法術省下の組織と学生同士の風の噂で聞いた。


突然の講師交代に私たち3人の討論会の時間は幕を閉じた。


その後も法術道場で磐城さんの顔は見ることはなかった。


お父様の与文先生には磐城さんの今を聞くこともできず、ただ時が過ぎていった。


私たち2人は磐城さんの《《口利き》》もあって与文先生からみっちり鍛えられ学部が4年目に入る頃には法術施行者の実技大会で入賞する程になっていた。


たびたび海外メディアからの取材も受ける私たちに国内の大手法術産業や官公庁のスカウトマンはあの手この手で我が物にしようと誘惑してきた。


人に認められることは嬉しい。


しかし、私の心は決まっている。


法術省だ。


与文先生も法術家代表の有識者として法術省設立には関わっていたようで休憩時間にはその目的や国家や他国に対する影響を私たちに教えてくれた。


私は私を法術事故から救ってくれたあの人のように法術で傷つき人を守りたい。


悲しみをなくしたい。






そして、今日は運命の日。


法術省入庁試験最終面接。


それほど緊張はしないタイプだと思っていたけど、肺が潰れるかと思うくらい息が苦しい。


右手にお母さんからもらったお守りを握りしめる。


(大丈夫。大丈夫。絶対に大丈夫。フルゥも一緒だから絶っっっ対に大丈夫。)


名前を呼ばれてすくっと立ち上がり、手汗で湿ったお守りをポケットにしまう。


ドアの前のランプが青色になったら入室して下さい。とアナウンスを受け、髪型と服装と身嗜みを整える。


青色の点灯。


3回テンポよくノックして面接会場に入る。


目の前には一人の男性。


「こんにちは。

 久しぶりだね。

 まあ、肩の力を抜いて。

 そこに座ってもらえるかな。

 ---それでは面接を始めましょう。」


目の前にはあの日と同じ人気講師が座っていた。


ふーん、やってやるわ。

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