我が眷属スライム登場
どうも、美の追求をこよなく続け、最近は臍も悪くないなどと思っている桶神九十九です。
今回は美の談義はちょっと横に置いて、真剣モードでいこうと思う。
まず問題なのはこの聖域を離れなければいけないと言う事だ。都合の良いことにロリの胸部育成計画を実施する前から一つだけ方法はあって、食堂や図書館での調べ物なんかの時には幾度か使ってる召喚魔法がある。
まあ姿かたちが微妙なのだが能力が秀逸で使い勝手はいい。
「いでよ、我が眷属よ! 聖獣となりてこの聖域を守れ」
何故使わなかったかって?
簡単だ、見た目の問題だな。
姿かたちを自由に変えれる眷族を作り出そうとしたんだ、うん。
発想までは良かったと思う。
ただ、初期の頃の俺はまだ雑念を全て振り払えて居なかった。
だからコイツが謎の生物というよりもだ、変態する前の姿がスライムの癖に猫とも犬とも言い難いヌコ状生物なのは……
まあ俺のせいだろうな。
本当は黒いあの僕とかカッコいいよねとか思っちゃったのが原因なのかもしれない。
いや、直前に秘技界面活性潤滑剤を開発したからかもしれない。
もしくは、ドーンとかキュっとかに煩悩が刺激されて、妄想の世界が広がったのかもしれない。
うん、ヌルヌルとか最高だもんなあ、オイルも悪くないし、ハッいかん、こうして誕生したと判ってもらえたかな?
原因は不明だが、“魔法生物創造”で作り上げたのが眷属の『ヌコ』ことスライムだ。
ファンタジーだけあってその気になれば人型の魔法生物も出来るのに……
眷属はスライムだった。
いや、でもな、普通の魔法生命体とかより凄いんだ、なにせある程度の大きさの物だったら水分を取り込んで変態能力で自分を核にして擬態する事も可能だ。人間サイズからイヌや猫まで自由自在だぞ。たまたま頭の中に浮かんだイメージがヌコだったから初期形態に選ばれているだけなんだよ。
判っていると思うけど、あれだぞ、触手がどうこうとか、粘液で包まれるとかそういうのは無いからな。
「ワフッ、ご主人にゃんか用事かにゃ?」
「ああ、本当ならヌコに調べて欲しいのだけども、大事な用件だからな、俺の代わりにここを死守しろ」
「ご主人!? ハライソを出て何処に行くのふ」
気が付いただろう、というか見たまま聞いたままが事実だ。受け入れてくれ。
このヌコは喋る。そしてイヌ的な用語と猫的な用語を織り交ぜてくるんだ。キャラが安定しないのは初期設定がペットってイヌが良いなあ、だけどあれ黒いのって豹かなんかだっけ? と想像しつつ、さらに姿を変えれるのってあれって、スライムだよなあ、なーんて俺が考えたからだ。
性質が三つ混ざってキメラじゃないのが奇跡だよ本当に。
「慌てるな、一時的に離れるだけだから、帰ってくるに決まってるだろ、その間だけお前が俺の身代わりとしてココに鎮座して小童共からこの聖域を守れ!」
「ワフッ、了解したのにゃ!」
もし万が一にも凶悪な敵が来ようとも『ヌコ』が居れば問題もなかろう。
なにせ、打撃斬撃無効に加えて弱点といえる属性は無い。あえて言うならそうだな……
俺の魔法なら耐え切れんだろうが、普通の敵なら火だろうが電撃だろうが物ともしない。まあ唯一悟りを開きききってない事が弱点か。
な、有能だろう。
「聖域は任せて行ってくるにゃふー」
ただなあ、ちょっと惚けてくれるキャラクター性ってのかな、多分忠実に任務はこなす。女神や天使に指も触れないのは俺の僕だから当然なんだがな……
その任務を守るのに忠実すぎてやり過ぎないかという心配と、帰ってきた俺も恐らく攻撃されるという事だけが問題だよな。
兎に角、こうして守りを固めた俺は、ヌコに全てを託し風呂場を後にした。
水関係ですからね、やっぱり従者はスライムでしょう。
猫+犬+スライムですが、謎の猫上生物とは一切関係ありませんよ!
まあ風呂から舞台を広げるのに何がいいかなと考えていたので目に留まったのが自分のアイコンと猫のアイコンだっただけで、まああとはスライム神とか無性別神様とかね色々ミックスしたらこんなんできました!
今回はフェチについて一切語っていませんが……まあそのうちにまた語りだしますよ。ハッ! 初の謎の光も湯気も登場しない……あ、回想シーン的にあったわ。
引き続き、勢いだけで気休めに書いていきますので、保障はしませんがお楽しみに!