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ピクニック

楽しげにお尻で荷台の感触を味わっている振動がタカシへと伝わる。

「あんまり揺らすと危ないから」

「わかった」

すぐに静かになりタカシの胴へと手を回して抱き付く。

頭もタカシの背へと預けヨウコは安心しきっていた。

「お兄さんの匂いがする」

「や、やめて、はずかしいから」

「えっへへ~、なんで~」

ヨウコは少し悪戯な声を出して甘える。

それでもしっかりと抱きつき落ちる心配は無いと判断できたのでタカシは自転車を漕ぎ出した。

「出発ー」

ヨウコはタカシの背中で声を出す。

タカシに甘える事が恥ずかしくないわけではなかったがそれでもタカシに甘えていたいと思っていた。

タカシは恥ずかしく耳まで真っ赤になっていた。



桜がいくつも咲いている人のない山の麓の公園に着く。

「すごいね」

ヨウコは感嘆の声を上げた。

タカシは自転車のスタンドを立ててヨウコについて行く。

持って来ていたレジャーシートを広げ、お弁当と水筒だす。

「何それ?」

ヨウコはすぐに気付き声を掛ける。

「お弁当だよ、ここに座ってこれを食べながら花を見るの」

タカシはふと頭に浮かんだ事を口に出す。

「妖怪って食べ物食べるの?」

ヨウコは少し考えてから答える。

「食べなくても平気だけど食べても平気」

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