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ペンダント

少女に家をあてがって以降、タカシはそこへ通っていた。

差し入れを持って遊びに行く。

差し入れとはいっても日用品だ。

祖父母の家は電気もガスも水道も止まっている。

電気とガスはなくても大丈夫だったが水だけは必要だった。

河童だからだ。

そんな少女の為にタカシは毎日ペットボトルに水を詰めて差し入れとしていた。

胸には少女に作ってもらった水塊が輝いている。

水塊をペンダントとしていた。

このペンダントを作る時にタカシは水塊に穴を開けたくないと考えていた。

あとで少女に聞くと「そもそも水塊に穴を開ける事はどんな錐でも無理」らしい。

それを知る前から大切な物に穴は開けたくないと思っていたタカシは、水塊をペンダントとする為の金具を自分で作った。

それ程大げさな物でも無く針金で輪を二つ作りその間に水塊を挟み、紐で締め込みペンダントとした。

少女が作った河童のお守りである水塊と、タカシの手製の金具と紐が美しく調和していた。

タカシの作った金具と紐はあくまで水塊を包み下げる為の物。

水塊を傷付けず、主張も強く無く、その簡素さが水塊の神秘的な美しさを際立たせていた。

少女はタカシが水塊を大切にしている事を嬉しく思っていた。

こんな情けない自分があげた、情けないお守りをあんなに大事にしてくれる、と。

タカシはこの日も少女の居る祖父母の家へと水を持って来た。

「ヨウコ、来たよ」

「お兄さん、こっちこっち」

タカシは少女にヨウコという名前を付けた。

妖怪の女の子だからヨウコという安易な名前だったが

少女はそれを喜んで受け入れた。

ヨウコはタカシの事をお兄さんと呼んでいる。

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