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首吊り人形  作者: 白羽セレン
1/7

2110年

これは読まなくてもいいです。


食物は太陽光のエネルギーと水を合成する事に成功し、全員に平等に配られるようになる。

施設や工場はオートパイロット化に成功。

さらに燃料は太陽光発電による電力の供給のみで賄えるようになった。

――そして人々は働く必要がなくなった。

燃料にも食物にも困らない、だから争いをする必要もなくなる。

平和、そして自由を人間は獲得したのだ。

そして彼女、白波千奈美はこう思うのだった。

「なんか、つまんないな」




人は自由を手に入れた。

しかし人は行動を取らなくなった。

何をしても良い、そう思うと何をしたらいいのか、自分は何をしたいのか判らなくなり、動くのを止めた。

かつて人の持っていたという夢や目標をも失った。

人々は毎日を何となく過ごし何となく悲観した。

千奈美もその一人である。人生は惰性で生きているに過ぎず、やるべき事も生きる理由も見つからない。

僅か15歳ながら彼女はそれがこの世だと厳かに感じていた。

15歳といっても1世紀前の大学院生ほどの頭脳はある。しかし心は15歳の少女そのものだ。その彼女にそう思わせた。



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