風の加護
中期魔法が使えるなんてことはあるのか。
この世界の常識のない俺でもこれは異例の事態だということはわかった。
中期魔法を使った時に謎の魔力が俺の腕に流れて来た。
もしかしたら本当に神の加護なのかもしれない。
ビーマに戻った俺はとある人に聞いて見た。
そう、その人は聖職者だ。
「風の中期魔法がすぐに使えることなんてあるんですか?」
これは選ばれし人の使えるものなら良いんだけどな、かっこいいし。
それに、それなら俺の腕に流れた謎の魔力も説明が付く。
「記録によるとビーマ出身の勇者、『ドーレス』もすぐに風の中期魔法が使えたそう。それ以降の記録は残ってないですね。」
伝説の勇者の名前はドーレスだったのか。
日本人ではないな。
本当に選ばれし勇者だったのか。俺も勇者なりたかったな。
もう魔王はいないから無理だけど。
「そうですか。ありがとうございます。」
次に行く場所はもう決めてある。ギルドに行ってお金をもらって装備を買おう。
すると俺は予定通りお金をもらい、この街の武器屋を教えてもらい、この町で一番良い、伝説の勇者の剣を作った人の子孫が営んでいる店で剣を購入した。
「今日は野宿だし、もう寝るか。」
服は特に買わなかった。
日本の思い出の品だし地球の服は強度がある。
ここだけの話、本当は服も買いたかったが俺のサイズに合う服が売っていなかった。
そりゃそうだよな。俺、身長156センチだし。
そんなこんなを考えているうちに俺は眠りについた。
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「はぁ、今何時だ。」
ってここは日本じゃないんだった。習慣が抜けないな。
ゲームのイベントやるために起きてたから。
今日は3体倒すぞ。倒せばお金がたくさん、えへへ。それではギルドへ直行するぜ。
ギルドに着いた俺は炎スライム5体の討伐を受けた。
炎を使う敵への攻撃は水の神様に選ばれたものと風の神様に選ばれたものの攻撃が効きやすいとのことだった。
水の神様に選ばれたものは森の神様に選ばれたものと相性が良いらしく、水の神様に選ばれたもののパーティーには森の神様に選ばれたものがほとんど確定でいるらしい。
あと、前衛職の炎の神様に選ばれたものと氷の神様に選ばれたものたちがいるがこの二人は相性がとても悪いため同じパーティーにはいないことが多い。
炎の神様に選ばれたものが実力を示すと矢の先に炎を纏い打つというチート技も使えるようになるらしい。
俺の場合、風の神様に選ばれたため矢を遠くに飛ばせるというチートが使えらようになる。
この世界の神は『風』『炎』『水』『森』『氷』 『岩』『雷』『力』『光』『隠』の10人の神がいる。風の神様に選ばれる人は少ないが力の神様に選ばれる人は多い。
『隠』の神様に選ばれた人々は盗賊になるとのこと。
俺のお金がなくなってたのに気配に気づかないわけだ。
この世界の常識について考えていたところ炎スライム5体のいる情報のあった場所に着いた。
すると予想通りちゃんといた。
「炎スライムには風魔法が効くなんて本当なんだよな「聖なる風の神プレテシア、我が力に応え吹き飛ばせ『セイラルボーン』」
すげぇな風の中期魔法。
本当に炎スライム5体の討伐なんてすぐ終わったよ。
俺は魔力切れでもう魔法を使えないけど。
あれ、これ魔物に出会ったら終わりじゃん。
これやっぱりフラグだよねぇ。
何故なら俺の目の前にスライムを食べたワシがいるからだ。
ワシがこちらに近づいて来て食べられるかもと終わりを覚悟した俺の目の前でワシがサイコロステーキのように細切れになった。
すると俺の頭の中に声が響いた。
「お前からは俺と同じ気配がする。」
同じ気配ってなんだよ。日本人的な?
「期待しているぞ、それではまたいつか出会うことを願っている。」
「おい待てよ、この声の主はどこにいるんだ。」
「願っている。」
こいつの正体を見破るなんて無理だ。多分こいつは力の神様に選ばれたものだ。
「おい待てよ。おい、おい、答えろやぁぁー」
その後無事に街に帰った俺はギルドにそのことを報告した。
「力の神様に選ばれたものですか、スピードがとても速いのなら光の神様に選ばれたものだと思うのですが。光の神様に選ばれたものなら力があまりありませんからね。一体何者なんでしょうか?」
ギルドの人でもわからないのか。それはしょうがないな。
それにしても光の神様に選ばれた人々はとても強そうだ。
スピードに明るさなどパーティーに必要不可欠な人たちだ。
お金を貰った俺は速攻で宿屋に向かった。
宿屋に向かった俺は宿を一室借りてすぐに寝た。
硬いところで寝て疲れていたのでね。
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「わぁあ、まぁた早起きしちゃったよ。」
冒険者としては健康なのかもしれないけどね。
大変なことや疲れることが待ってるかもしれないけど冒険者という職業は楽しい。
さてさて今日も冒険に出かけようか。




