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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第八章

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第七十七話 ホープの記憶

沈みゆく意識の中、古い記憶が思い出される。

思い出された記憶は、悪夢ばかり、いい記憶なんてなかった。

忘れていたい記憶、思い出したくもない嫌な記憶ばかり、繰り返し、繰り返し、思い出されていく…。


神様として失敗ばかりだった日々。

延々と繰り返す地球の消滅。

思い出しては眠れない日々が続いていく。


悪夢に沈み込む意識の中、私の右手に何かが触れる感触があった。

太陽のペンダントだ。ミカエルとおそろいで買った太陽のペンダント…。


つらく悲しい日々、忘れたい日々、やり直したい日々の数々。

でも、私は乗り越えてきた…。今まで生きてきた…。

なんでだっけ…?

ペンダントの感触で、悪夢をのりこえた記憶を、かすかに思い返していた。


ミカエルと初めて会った記憶。

――緊張して簡単な挨拶なのに嚙んでる…。

――うまく説明しようといろいろ考えてたのにグダグダ…。


地球を買った記憶。

――地球を買う手続きもダメダメだった…。

――観察の報告も初めはへたくそな報告ばかりだった…。


地球が何度も消滅する記憶。

――何度も繰り返し消滅して、そのたびにうなされてたっけ…。

――そして、また疲れ果てて私が眠ってる…。


そう、私は失敗した時はいつも眠れなくて、でも眠くて、結局、執務室の椅子で疲れ果てて眠ってた。

私が執務室で眠っている…。ということは、これは、過去の私の記憶ではなく、過去の執務室の映像ってこと…?。


私が疲れ切って眠っているとなりにミカエルがゆっくり近づいてくる。

起こさないようにとそっと…。

そして、ミカエルは私の頭上で、指で文字を書き綴っていく。

これは、夢遊び…?そうだった、私たちはお互いの夢を書き換えて遊んでいたんだっけ?


それは、神々の遊びの一つ。夢遊び。

相手の夢をこっそり書き換えちゃう遊び。

書き換えても、結局内容はほとんど覚えていないからあまり意味がないとされる遊び。

いつしか、私とミカエルでやるようになった遊び。


ミカエルがふとしたきっかけで夢遊びをするようになって、私もそれを知って始めた…。

夢遊びによってミカエルの表情が急に変わったりして面白かったな…。


そういえば、ミカエルはいつもなんて変えていたんだろう…。

私が困った時や、メルトドラゴンにうなされていた時、なんて書き換えていたんだろう。

ミカエルの指先から書き込んだ内容を読み取っていく…。


ワ…タ…シ…ハ…カ…ミ…。

「ワタシハカミ。ゼンチゼンノウナンダカラ。」

よかったら、何か足跡、お願いします。

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