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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第一章

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第七話 神の試練

その後、ホープ様は、寄生虫がメルトドラゴンの卵に寄生する過去の様子をモニターに映しながら、経緯を教えてくれた。


「天敵の存在に気付いた後、天界に生物の移動届を提出したの。

もちろん天敵の成体を地球のメルトドラゴンの卵のところに移動するための届出。

多額の費用は掛かったけれど、申請が通ると、生物への直接的接触が一時的に開放されるの。

それで、卵を産む直前の寄生虫を捕まえて、地球に持ってきたの。」


ホープ様は、少し照れくさそうに笑った。

「移動届なんて知らなかったわ。神様のマニュアル本、役に立つこともあるのね。念のため、読んでおいてよかった。」


モニターには、天敵の成体がメルトドラゴンの卵に近づき、小さい卵を産み付ける様子が映っていた。

その後、小さい卵は長い時間をかけてメルトドラゴンの卵と同化し、内部に侵入。

孵化した後は、メルトドラゴンの卵の内側で成長を続ける…。


「なるほど。では、これでこの星もひと段落ですね。お疲れ様です。」

ホープ様はまだ何か悩んでいる様子だった。私は率直に聞いてみることにした。

「どうしたんですか?まだ何か問題があるんですか?」

「うーん。なんか違うなぁ。自身の力で切り開く人類の様子が見たかった。

木や鉄の道具で卵を壊そうとしたり、みんなで工夫して兵器を作ったり……。

結局うまくいかなかったけれど、生きるために必死な姿がよかったの。

神ですらさじを投げるこの災害を、自らの力で乗り越えてほしいの。

もう一度時を戻そうかしら。」


私は、少し躊躇しながら言った。

「また、何回も星の消滅を見ることになりますよ。」

「大丈夫、人類はきっといつか、神様である私の想像以上の方法で解決するはずよ。」


そう言って、ホープ様はメルトドラゴンの対処方法を報告書にまとめ天界へ送った。

その後、静かに星の時間を戻す。


このころから、ホープ様には星に対して試練を与える悲しみと覚悟、そして神としての威厳が漂い始めた。



天界では、メルトドラゴンの根絶派と保護派にわかれて論争が行われているらしい。

根絶派は文字通り凶悪なメルトドラゴンを絶滅させようという派閥、

保護派は今まで通りの成り行きに任せて何もしないことにしようという派閥だ。

時折、対処方法を見つけたホープ様に意見を求める手紙が届いたり、

それぞれの派閥への勧誘として、家の前までテレポートして来る者もいる。

そんな時は、私がお使いの天使として対応する。

必要に応じ星の管理者が対処するでいいと思うし、勧誘はきっぱりお断りだ。

今、ホープ様は、星の運営で頭がいっぱいなのです。どうか邪魔しないでいただきたい。

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