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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第八章

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第七十五話 ミカエルの悩み

ホープ様もメモリナもルミエルも皆必死に頑張っている。

私も頑張らなくちゃ…。


最近、自分一人経験不足を感じる。

ホープ様はすでに星を持ち、星を旅し、いくつもの問題を解決している。

メモリナはすでに何千年と旅している。

ルミエルはまだ幼く見えて、精霊の子供としての役割を持っている感じがある。

その点、私はどうだろう。

この戦場での働きも少し劣っている気がする。動きが遅いのかな…。


皆同じ敵と戦っているはずなのに、倒れた兵士たちのつぶやきを聞くとそれぞれ全く違う。

敵の前線は私にはすべてドラゴンに見える。

にもかかわらず、倒れた兵士たちは、「ゴーレムが強すぎる」「おばけ、幽霊が怖い」、

しまいには、「学校の先生が恐ろしい」なんてつぶやく人もいた。


私は、時々戦場全体を見渡して、敵の攻撃を見ている…。


「ミカエル。」不意に自分の名前を呼ばれ、自分の役割を思い出す。

あっ、兵士が倒れてる、後方へ運ばなきゃ、また、私一人、対応が遅れている気がする…。


この兵士もおびえているみたい。いや、この兵士は孤独に泣いている?「寂しい…。孤独だ…。」


敵の中に時折ブレスをはくドラゴンがいることに気付く。

ブレス受けた兵士を見ると、物理的なダメージは無いようだが、その兵士は徐々に士気が落ちている気がする…。

「あっ、危ない。」

兵士が今にも倒れそうになっているのに気づき、私は思わず走り出す。


「ミカエル!」また、不意に自分の名前を呼ばれた。

ドラゴンのブレスが迫っていた。しかし、すでに、手遅れだった。

私は、そのブレスを浴びてしまった…。


意識が沈んでいく。

まるで深い水の底に引きずり込まれるような感覚。

周囲の音が遠ざかり、代わりに自分の声が響き始める。

「どうして、こんなに遅いの?」「どうして、何もできないの?」

それは、誰かの声ではなく、私自身の記憶。

「私がいなくても、誰も困らない。」「私なんていない方が、うまくいく。」

そんな思いが、胸の奥からじわじわと広がっていく。

私がなぜここにいるのか、なぜ生きているのか、わからなくなった。

ひたすら暗い水の底に沈んでいくような感覚だけは、確かだった。


私はもう、起き上がることができなかった。


「ミカエル!」という声が、遠くに聞こえるが、私の意識はすで無くなりかけていた。

首にかかった月のペンダントだけが、ホープ様やメモリナ、ルミエルとの楽しい記憶を、

静かに、確かに、覚えているようだった。

よかったら、何か足跡、お願いします。

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