第六十九話 気まぐれな子ルミエル
家に帰ると、ミカエルは少し慌てていた…。
「子供のお世話なんてしたことない…。おもちゃとか必要かしら…。」
その様子を感じ取ったルミエルは、
「失礼な我は、すでに63才であるぞ」姿を大人に変えて言う。
精霊は、姿かたちを自由に変えられるらしい…。
大きくなったと思ったら、すぐに小さくなって「おなか減った…。」と言い出した…。
「普段何食べるの?」
「日向ぼっこでもいいんだけど、人間や神様が食べるものもたべるよ。」
ミカエルは急いで、食事を用意した。
ルミエルは食事を終えると、少し安心したのか、静かに眠りについた。
私は、少し大きめのベッドを生成すると、ルミエルをそこに寝かせた。
ここなら星空も見えるし、ぐっすり眠れるだろう。
眠っていると、5~6才ぐらいの子供にしか見えない。
「そういえば、ミカエル。樹の精霊ミリスから人形をもらったの。受け取って。」
「ありがとうございます!」
「これで、次からは一緒に冒険できるね!」
「しばらくは、ルミエルのお世話係ですかね。」
ミカエルは嫌味っぽく言うと嬉しそうに笑った。私もつられて笑う。
「あと、自立型ではないんだって…。自己修復しないから気を付けてね。」
「多分大丈夫ですよ。私の本体はこの家で、意識だけ飛ばすだけですし。」
「それもそうね。」と私は頷いた。
「メモリナ、星のこと教えてくれてありがとう!ちゃんと人形手に入ったわ。」
「こちらこそ、ルミナスを救ってくれてありがとう!まさかあんな事になっているとは思わなかった…。」
「毒ガスだけでもなんとかできて本当に良かったわ。」
私とメモリナはお互いに頷いた。
しばらくしたらまた、ルミナスに行こう。
ミリスのいる星だ、自然はすぐ元に戻るに違いない。
ミリスもルミエルも、お互いに会いたいだろう。
私はそれから自室に戻って、なんとなく天界の生命図鑑で精霊について調べてみた。
<<< 精霊 >>>
【外見】
・姿かたちを自由に変えることができる。
【行動】
・能力は、人形の作成、動物の使役、精霊の呼び出し、異世界からの召喚など。
・日光浴が好き。なんでもよく食べる。
・基本的には木に宿ることが多い。子供のうちは、宿るための木を探し旅をすることもある。
【生態】
・1万年は生きると言われている。子供に見えても50才ぐらいであることが多い。
【性格】
・気まぐれ。
・いたずら好き。
1万年も生きるのだ、ルミエルが言っていた63才というのは、意外と事実なのかもしれない。
私には、その年齢がいたずらだったのか、事実だったのか――今のところ調べる術はないみたいだ。
第七章 精霊の眠り姫 完
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