第六十三話 豊かな星ルミナス
ジェネシスでは、夕日が沈み、すでにたくさんの星が瞬いていた。
「少しゆっくりしすぎちゃった…。はやく帰らなきゃ…。」
私は、メモリナと一緒に家に戻った。
ミカエルは執務室の椅子に座って寝ていた。
いつもは少しの物音でも起きちゃうのに、今日はぐっすり。
今まで起きて待っていてくれたのかしら…。
メモリナと次の星のルミナスについて静かに会話する。
「どの辺りにあるんだろう?」
モニターに近くの宇宙の様子を映し出す。
ジェネシスはこの辺、プリドゥナはこの辺り…。
とても静かにしていたと思ったが、ミカエルがふと目を覚ました。
「あっ、帰ってきてたのですね。」
「ええ。ただいま。それとこちらは、メモリナ。
ドーナツはジェネシスの復興をもうしばらく見守りたいってことになって、その代わり、メモリナが一緒にいてくれることになったんだ。」
「はじめまして、メモリナさん。私はホープ様のお使いの天使、ミカエルです。」
「こちらこそ初めまして。私はメモリナ。こうみえて、ロボットなんだ。ミカエルの事はドーナツの記憶からよく知っている。」
「あら。…。せっかくですし、飲み物でもいかがですか?ホープ様はいつものコーヒー?メモリナもコーヒーでいいかしら。」
「あ、ありがとう!」二人ともコーヒーをいただくことにした。
ミカエルは、まだ寝ぼけている風に、二人にコーヒーを注ぎ終えると、一仕事終えて安心したのか、また椅子に座って眠りについた。
ミカエルが注いだコーヒーから、ほのかに甘い香りが立ちのぼる。
何事もなかったかのようにまた眠り始めたミカエルだったが、この部屋にはミカエルの優しさがあふれている。
「ミカエル用の体、もう少しで手に入るかも…。もう少し待っててね…。」
私は、ミカエルの頭をそっと撫でた。
ミカエルの注いでくれたコーヒーをゆっくり飲み終えると、メモリナは静かに、モニターを指さした。
「この辺りだったはず。」
広く写しているため、かなり縮小した図であり、とても見づらかったが、確かに一つ大きな星があった。
私は、メモリナと二人で、そっとテレポートでルミナスへ向かった。
とてもきれいな星だ。
少し離れていてもわかる。文明と自然が融合、共存している。
私たちは、早速、地上に降り立った。
ばたんっ。
メモリナは唐突に足元がふらつき、地面に沈むように倒れた。
「えっ?メモリナ?大丈夫?」
すぐにメモリナを連れてテレポートで家に戻る。
私には、とっさのことで何が起きたのか、さっぱりわからなかった…。
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