表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/83

第五話 文明の進化

「そんなにお金つかって大丈夫ですか?」

「啓示の後、様子を確認していますか?」

「人には伝わっていないようですよ。

それにアロマ焚いても人には届きませんよ。」


ミカエルの言葉に、私はハッとする。

最近の文明の様子を思い返す。


この文明に合わせて、私もオシャレして、匂いにも気を使ったつもりだった。

まさか、まったく伝わっていなかったなんて……。


ミカエルのやつ、最近ずっとニヤニヤしてた。

さては、前から気づいていたな。

早く言ってよ…。あ~、腹立ってきた。


確かにこの文明の人たちは睡眠時間が少ない。

夢の中で語り掛けて、そろそろ反応が返ってきそうって頃に、多くの場合、騒音に邪魔される。

今になって、あのうるさい目覚まし時計にもイライラしてきた……。


落ち着け、私。そう、私は神、全知全能なんだから。


ミカエルのいうことは正しい。

たとえ啓示を伝えられたとしても、夢としてすぐに忘れ去られてしまう。

覚えていたとしても、日々の生活が忙しすぎて、夢を振り返る時間なんてない。


やっぱり、ミカエルは正しい。

もっと前に助言されていても、結局何も変えられなかった。

そう思うと、ミカエルの笑顔には、どことなく暗さもあったような気がする。


啓示を与えるには、文明が成熟しすぎている。

それか、もっと工夫して伝える必要がある。



落ち着いてこの文明を見返してみると――とても優れていることがわかる。

物理学、化学、社会学、農学、etc。

衣、食、住、それに、移動や観察、物体の操作など、神様にとってはどれも簡単な技術。

神様だから当たり前に使えている技術を、地球上で人が実現するには、どれをとっても膨大な学びと努力が必要だ。

気楽に生きている神とは比べ物にならないほど、文明は進化している。


私は、気に入ったアロマを焚きながら思考を巡らせる。



私には神の力がある。なのに何かが足りていない。

無理だからあきらめる?そんなことではだめ。

人々はどうしてきた?神の力なんて持たないのに、驚くほど多くのことを成し遂げてきた。

もし私が人だったら、どう考える?――解決方法のヒントは、そこにある気がする。



……そんなことよりも、お金使いすぎた。


オシャレアイテムって、どうしてこんなに高いのかしら。

かといって、自分で作ると、なんだか幼稚に見えるし……。

経費で落とせないかしら……。


私はそっと、神のアルバイト情報誌に手を添えた。


よかったら、評価、コメントください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ