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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第五章

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第五十五話 ジェネシス

私は、まず、プリドゥナへ向かった。

人手が必要になるのは間違いない。


アイスク含めたロボットに、助けてほしいとお願いした。

「あの星は、我々の文明では忌み嫌われる星、本来であれば行きたくはないのですが、そういうことであれば行きましょう。

プリドゥナの復旧は一旦落ち着いている。最低限のロボットだけ残し、多くを連れて行きましょう。

お待ちください。持ち込みたいものもある。ここは、宇宙船を使いましょう。

生身の人を乗せるには機能が壊れており不安がありますが、ロボットやホープ様だけであれば問題ないでしょう。」

アイスクがとても頼もしく見えた。


40体程のロボットと荷物とともに、宇宙船でドーナツを助けに向かう。

宇宙船はとても古く、旧型に見えたが手入れはされているようだ。

こんな宇宙船があるなんて知らなかった。スピードはかなり速い。


宇宙船は徐々に星に近づいている。

アイスクが他のロボットに頷くと、他のロボットたちも頷き返していたように見えた。


宇宙船が星に到着する。

すぐおりるも、人影も、ドーナツも見当たらない。

「ドーナツ?どこにいるの?」私は叫んだ。

「ご心配なく、私たちでドーナツのところへ向かいましょう。」

いつの間にか、他のロボットたちはそれぞれ手分けして、どこかへ行ってしまっていた。


「ドーナツはこっちです。」

「そういえば、あなたたちは電波で会話しているんだっけ?」

「ええ、到着前からドーナツと会話して状況を共有していました。

あとは、他のロボットたちに任せておきましょう。

我々はまず、ドーナツのところへ急ぎましょう。」


ドーナツは高いビルの屋上で寝ていた。いや正確に言うと、太陽光パネルの毛布にかぶさり横になっていた。

「ドーナツ。お疲れさまでした。これをどうぞ。」アイスクは、ドーナツの電池を新品に取り換えた。

「アイスク!ありがとー。

じゃあ、こういう説明ごとはアイスクの方が得意だから、私はまたサポートに向かうね。」

「そうしましょう。」アイスクは答えた。

「それと、ホープ。これ、ミカエルに返しておいてくれないかな?」

といって、ドーナツは本を右足太ももの収納ボックスから取り出した。

『人類の教育受けてみた 上巻』というライトノベルのようだ。

「うん。了解。」といって本を受け取った。

「返すの忘れてた。たまたま読んだけど、役に立った、ありがとうって、伝えておいて。」

ドーナツは私に軽くウィンクすると、他のロボットを助けに向かった。


アイスクは、ドーナツに共有されたこの星の今の状況について教えてくれた。


この星の名前は、ジェネシス。

食料の確保だけは、思念体がしっかりやってくれており、食料の問題はない。

ただし、思念体の支配から数千年は経過しており、解放された今、予想通り人々には社会性がないようだ。

しかし、救いが、3つ程あった。

1つ目は、人口は5億ほどだったこと。星の大きさから10億人以上と思っていたが、思念体の支配下でそこまで人口は増えていなかった。

2つ目は、もともと機械化が進んでいたこと。食料の生産も輸送も機械に頼っており、機械であればドーナツが遠隔で操作できた。

3つ目は、思念体は、人々を大きな建物内で管理していたこと。ばらばらに住まれていたら、管理する手が全くたりなかっただろう。


今は、機械で食料の確保を適切に行いつつ、社会性の確保のため人々に初等教育を与えている。

初等教育といっても、まずは、椅子に座ってじっとしていること、算数や国語はまだまだ先だ。

一応、教科書や参考書はあるみたい。自己学習できるようになると、だいぶ楽になるのだが…。


それを今までは、ドーナツ一人で行っていた。充電可能とはいえ、もうエネルギー切れ寸前だったらしい。間に合ってよかった。

私は、ジェネシスの事は、一旦ロボットたちに任せ、執務室に戻り、思念体の駆除申請を行うことにした。

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