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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第五章

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第五十話 暗雲

ここは唯一の未来予知を行う、天界の中央区画の一室。


何か様子がおかしい。

私は最近、毎日のように未来予知と異なる点を報告に挙げている。

通常であれば、そろそろ対応されるはずだが、まったくその気配がない。

未来予知と異なる量が、毎日のように増えている。


一つ一つの違いは大したことではなかった。

数字が1違ったり、語尾が少し違っていたり――はじめのうちは、気にするほどではなかった。

しかし今では、紙面の四分の一ぐらいの文章に違いが起きている。

徐々に、内容の違いも深刻になってきている気がする。

外敵駆除の情報や各地の災害の被害が、予知よりどんどん悪いものになっている。


私の予知では、私自身は報告書を上げるだけで何もしないことになっている。

だが、すでに私――オルディアの裁量を超えていると判断した。

最近風邪で休んでいるお使いの天使の代わりに入ってきた、代理の天使に聞いてみることにした。


立ち上がって部屋を出る。

「私の報告書はしっかりあげてくれているのかね?」

代理の天使は、無表情ではあったが、口角がわずかに上がり、にやりとしたように見えた。

天使の背後にわずかに揺れる影を感じる。


「おい、君は…。」

次の瞬間、私は意識を失った…。



ところ変わって、広い宇宙の片隅。

日々外敵駆除の対応を行っている、ストラテス、外敵駆除ヴァニッシュの殲滅部隊隊長も、異変を感じていた。


徐々に、天界の機能が失われつつあるような感覚がある。


休暇で一時的に天界に戻った部下が、体調不良を理由に戻ってこない。

1や2という数ではない。10単位で戻ってこなくなっている。


そのため、外敵駆除や、災害対応に遅れが生じてきている。

もちろん、この状況は天界に逐次報告している。

そろそろ、なんらかの特殊な対応が行われてもおかしくないはずだ。

しかし、一向に連絡はない。

上層部にも何度も連絡を入れるが、返ってくるのは「問題ない」の一点張り。

もしかしてこれは予知通りということなのか?


「おい、オルディアにも聞いてみてくれ。」私は部下に聞いてみた。

「オルディアのお使いの天使に確認してみましたが、異常なしのようです。」

「うん、そうか…。」一瞬納得しかけたが、あまりにも不可解な状況に念のため確認をすることにした。

「いや、オルディア本人に聞いてくれ。オルディアの姿を、直接確認してくれ。」

部下はうなずき、通信端末に手を伸ばした。その手が、わずかに震えていた。

部下ももちろん、この異常事態を不気味に感じていたようだ。

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