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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第四章

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おまけ 『酒場の繁盛日記』

ミカエルの本『酒場の繁盛日記』の抜粋。


「あっ、ミラさん(仮名)、お久しぶりです!前は木版印刷についてでしたけど、今日はどんなお話を聞かせてくれるんですか?」

「おぉ、ミカエル。そうだな、今日は、紙幣について、なんてどうだい?」

「しへい?それってどんなものなんですか?」

「遠くの国ではね、通貨の材料が不足してね、以前はとても不景気だったんだよ。でもね、紙を通貨代わりに発行してしのいだみたいだよ。」

「紙が通貨代わりに、ですか?そんなのでうまくいくんですか?」

「あぁ、みんなの気持ち次第だね。それが通貨の代わりだとみんなが思えば、通貨の代わりになる。ただ、偽造防止の技術が必要みたいだよ。」

「ふぅ~ん。でも、それ、いいですね。最近、おいしいお酒を造っていてもあまり売れてなくて…。

でももし、紙が通貨になったら…、うちの店ももっとお酒が売れちゃう。そしたらもっと人や店を増やせちゃいます!」

「いいね!そうなんだよね…。自分も詳しくは知らないんだけど、それが経済学ってやつらしいよ。

自分のことだけじゃなくて、国全体で通貨について考える学問。学校や大学で教わるらしい…。」

「ダイガク?それは、おいしいものですか?」

「はっはっはっ。そうかもしれないね!じゃぁ、次は大学についてだな!」

ミラさんは、ふらっとお店に来ては、私の知らない国の知らない出来事を教えてくれる。

ミラさんのお話は、私にはよく理解できないけれど、酒場を盛り上げてくれる常連さんの一人だった。


控えめなミカエルの代わりに、ミカエルが書いた小説を、宿屋の女主人が買い物ついでに印刷をお願いするのが習慣となっていた。

「おや、また、ミカエルが本を書いたのかい?」

「ええ、そうみたい。また印刷、お願いね。」

「しかし、今は酒場がはやりなのかい?本の中では実に愉快に盛り上がっているね。」

「そこが不思議なのよね…。あの娘、人見知りでそんなに会話しているようには見えないし、そもそも酒場でまじめな会話なんて一つもない…。

でも、この小説のおかげでうちの酒場、どんどん人が集まってくるよ。いつも本当に、くっだらない話ばかりだけどね。」

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