第四十一話 ミカエルの思考
私はミカエル。
結局私は自分の容姿は、いつもの自分と同じにしてしまった。
初めは男の子で考えていたけれど、あーでもない、こーでもないと繰り返すうちに、結局今の自分に戻っていた。
おかしい…。確かに男の子で始めようと考えていたはずなのに、気づいたら女の子になっていた…。そんなこと、ある!?
プリドゥナからの依頼はガラス、おそらく5年ぐらいで十分な量集められそう。5年を目安に考えよう。
あとはお土産と文明の発展。私はいろいろ考えて宿屋の娘に落ち着いた。
多くの人に関わるのは恥ずかしいし…、宿屋の娘ぐらいがちょうどいいと思った。
…日付と時間を見ると、どうやら、前回のコンテストのホープ様がこの世界から消えた直後のようだ。
星の受け渡しのために、天界はこの星の時間を止めていたってことね、たぶん。
神様が人形の体を使って世界に入り込むとき、自動的に世界の整合性が保たれる。
つまり、その体があたかも以前から存在していたかのように、存在の記憶が書き換えられる。
それは、いなくなる時も同じ。あたかも以前から存在していなかったように、存在の記憶が書き換えられる。
ただ、まれに強い記憶が結びついて、記憶が残ってしまう場合がある。それがアルクのようだった。
アルクが帰ってきた。
アルクはホープ様をおぼろげに覚えているようだ。
「へんなアルク!」
私はそう言ってアルクをはぐらかす。
「いや、そういうわけじゃない…。おやすみなさい。」
アルク大丈夫かしら…。
でも、まずは自分の事よね。文明発展にガラスの収集。
ホープ様の星での行動を見て思ったことがある。
人口2倍…、これはそのまま生産人口、生産力の増加につながる。そしてその分、通貨の発行が必要だ。
宿屋の酒場で、人手が増えてどんなにうまい酒を増産したとしても、不景気であれば全く売れない。
お酒の生産性の増大に伴って、皆の給料が上がって消費できるようになる必要がある。
それはつまり、国全体の労働力増加、生産力増大に伴って、通貨供給量を増やす必要があるということ。
ホープ様は、国に武器を売り通貨発行を促して経済規模を拡大し、10年間をしのいだ。
ただ、それもそろそろ限界がきている。通貨の材料が不足し始めてる…。国が保有する通貨がだいぶ底をついているという噂だ。
本来であれば、紙幣や信用創造という概念が必要なのだけれど、この国にはそもそも大学が存在しない…。
神の力を使えば、そんなことは簡単なのに……。通貨なんて、いくらでも生み出せるのに……。
よかったら、コメント、ブックマークお願いします。




