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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第四章

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第三十九話 非物質

アイスクのお話、面白くて思ってたより時間かかっちゃった。

でもさすがプリドゥナのロボット、話が完結にまとまってた気がする!

そっか、だから話が面白く聞こえたんだ!


執務室に戻る。ミカエルは執務室にはいないようだ。

「ミカエル―?いるー?」

ミカエルの部屋をノックする。

中から「う~ん。」と悩んでいるミカエルの声がする。

きっと、星での生活をどうするか、考えているのね。

こういうのって考えているときが一番楽しいのよね~、わかる!

「ミカエルー?考えすぎもよくないよ~。結局なるようになるんだから。」

今度は強めにノックした。

「あっ、ホープ様、お帰りなさい。」ミカエルが部屋から出てきた。

「すみません。ちょっと考えるのに夢中になってて…。」

「大丈夫!私もそうだったし!それより、この体渡すね。」

そう言って私は、体を小さく元の人形に戻して執務室の椅子に座り、意識を自室の自分の体に戻した。

「はい、どうぞ!」私は、執務室に再び戻り、ミカエルに言った。

「ありがとうございます!」


「どう?感覚ある?」さっそく、ミカエルは意識を人形に移して動き始めた。

「はい!感触あります!温度は、熱!猫舌は変わらないみたいです…。紅茶の味は…熱くてわからなくなりました…。」

「ほら、冷たいのもあるよ!」

ミカエルは、いろいろな感触を楽しんでいるようだ。自分の大きさを変え、何もないところに「えいっ。」と手をかざす。

「ふふっ。」私は、ミカエルの前に神の力で等身大の鏡を用意した。

「人形になると、神の力を使うのに、ちょっとしたコツが必要になるのよね~。」

「あっ。そうなんですね。ありがとうございます!」

ミカエルは、今度は自分のキャラクリをしはじめる。性別、体の大きさ、体形、顔、髪型、目、まゆ…。

こーでもない、あーでもない……。これはだいぶ長くなりそうね。



自分の体と人の体を行き来して、わかったことがある。

人の体になると、多くのものが見えなくなる。


この世界にはいろいろな物質が存在している。

例えば…、

同じ性質どうし集まり、違う性質をはじく物質。

逆に、違う性質どうし集まり、同じ性質どうしはじく物質。

また、それらの物質に全く反応しない物質も存在する。

そして、物質とは全く関係のない流れ。


地球の科学は、“検証可能な仮説と予測”の形で構築される体系的な取り組み―― つまり、“見えるものだけを信じる知性”とも言える。

逆に言えば、地球の科学では、見えないないものは“再現性がなく検証不可能なため存在しない”ということ。


同じ性質どうし集まる力のことを、地球の科学では重力と呼んでいる。

この力は集まるとさらに強い力となり、違う性質をさらに強くはじくため、すでに長い年月が経過した地球では、残念ながら違う性質をもつ物質を見つけることはできない。

つまり、地球の科学では、負の質量をもつ物質は「検証できず予測できない」ため存在しない。

同様に、どの物質にも反応しない物質についても、認識することすらできず存在しないということ。


私たち神々は、そもそも反重力――重力とは反対の性質の物体を持っているし、全く反応しない物質も認識しているし、さらに時間の流れだって操作することができる。


一つの星しか知らない文明の科学では、限界があるのだろう。


いろいろ考えているうちにふと気づく。

「あっ。ミカエルにプリドゥナのためにガラスを大量に用意してねって伝えるの忘れてた…。

後で伝えておくとして…。そういえば、ゴーレムを一緒に倒したアルク、元気にしているかしら?」

まだ名前すらないキャラクター(科学者の爺さん)

「電気にはプラスとマイナス、磁力にはN極とS極があるというに、重力にはマイナスが無いと考える方が、わしには理解できんのじゃ。

もしあるとすればどこにあるかを、先に考えるべきではないのかね?例えば、重力が極端に小さい平地、隆起し続けている山、初期の噴火…。

ただ、この星はすでに作られてから長い上に、同じ性質どうし集まり、違う性質をはじくという性質だと考えられるから、あるとしたら、宇宙の果てということになるかもしれんがの…。」


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