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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第四章

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第三十八話 プリドゥナ

機械の星、プリドゥナではあれから百年ぐらい経過している。


神様の時間感覚は大雑把。

そもそも天界と星の時間感覚が異なるうえに、星と自身の時間を自由に調整できる神様にとって時間を大切にするなんて概念はない。

時間が足りないのであれば、文字通り時間を生み出せばいいのだ。


ただ…、「私のこと覚えているかしら?」ちょっと不安だった。


星は、緑を取り戻していた。植物が気温を生命の適温まで調整している。空気も生き返り生命の予感がする。

以前あった工場の場所に立ち寄る。

工場は大きく改築されたようだ。それに外装にもこだわりがあるみたいでオシャレ。

おそらく、創造主たちが生きていた頃の建築様式に似せて作られているのだろう。


「こんにちは!」私は、建物に入っていった。

機械の数も、ロボットの数も増えているみたい。

以前のロボットが現れ応対してくれた。

「あっ、お久しぶりです。以前はどうも!えっと…。そういえばお名前うかがっておりませんでしたね。」

さすがロボット。ちゃんと覚えていてくれた。


「そうね。私の名前はホープ。あなたのお名前は?」

「私は、機械番号A05031。でも名前っぽくないですね。ふむ。では、私の名前は、アイスクでどうでしょう!」


「アイスクね。いい名前ね!」

「おっと、飲み物の準備ができたようです。どうぞ。」


「あら、いつもありがとう。冷たくて甘くておいしい!」

「それは光栄です。わが星、自慢の飲み物です!」


「飲み物もいつも通りにおいしいけど、それに、ずいぶん緑が戻ってきたわねー。すごーい。」

「ええ、…。」アイスクは話し始めた。

私が離れてから、ロボットたちは一旦、星の調査を行ったようだ。

空気も地面も私のお話にあった通り植物に向いていないとわかると、ロボットを量産し地質改善に乗り出した。

岩ばかりの地面を砕き土に変える。高温少雨に強い植物を探しだしその種を植える。

噴火の後で養分は充分だったようだ。この星としては珍しい雨が降ると、植物は力強く育ち始めた。

徐々に空気も気温も湿度も戻ってきて、構成される植物も噴火の前の様子に近づきつつあるらしい。


その過程で、エネルギーを消費しすぎたらしい。不足するエネルギーを太陽光発電で補おうとしているようだ。

地上は植物の復旧に専念するため、今まで情報収集用に打ち上げていた宇宙船を、太陽光発電用の衛星に変えて飛ばしているようだ。


「ただ太陽光発電にあたって、ガラスが急速に不足しています。他の材料は以前から使用していた鉱床から、

シリコンなどは環境が戻ってきたことで精製に必要な水の確保が容易になり集められるのですが…。」


「そういえば、窓ガラス、昔は星が見えたのに。今は曇ってる…。もしかして、あれもガラス不足の影響?」

「はい…。エネルギー問題優先で、透明ガラスは回収されました。今のは純度が低くて…すみません、ちょっとお恥ずかしい…。」


「いえ、でも、ガラス細工みたいに工夫されていて素晴らしいと思うわ。」

「ありがとうございます!」


「ガラスね…。一旦古い時代のガラスでも加工して使えるようになるかしら?古い時代のガラスでもいい?」

「そうですね。古いガラスでも純度は低いですが、我々の技術で再精製すれば、十分に使える素材になります。」


「わかった。取引よ。中世時代のガラスを手配する。その代わりお手伝い用のロボット一台欲しいのだけれど…。」

「ええ、それぐらいたやすい御用ですよ。」


「じゃ、それでお願い、ちょっと私今急いでいるから、これで失礼するわね。」私は急ぎ足で話をまとめると、そっとその場を後にした。

「むしろ、ホープ様にならいくらでもロボットをご用意します。情報収集にもなりますし……。あっ、もう行かれてしまったようですね。」

「ありゃ、挨拶できなかった…。」数十台のロボットが挨拶に来ていた。


「ちょっと、時間かけすぎちゃった。でもガラスね。それぐらいであれば何とかなりそう!」

プリドゥナは、前よりも確実に豊かになっている。私は安心して執務室へ戻ることができた。

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