第三十七話 ミカエルの仕事っぷり
執務室の椅子に座り、地球の様子を観察している“ふり”をしながら、
向かいの席に座るミカエルの様子を目の片隅で追っていた。
「そういえば、神のお使いってどんな仕事なの?」ふと疑問に思ったことを聞いてみた。
「あ、私ですか?神のお使いは神様の雑用みたいなイメージですね。
郵便物の仕分けや来訪者の応対、天界への書類作成とかが多いみたいですね。
ホープ様みたいになんでも自分でやっちゃう神様のお使いはとっても楽です。
日々の神様の様子を報告するぐらいです。」
「そうなんだー。ま、私は、いてくれるだけでもなんかほっとするけど。」
「お役に立ててよかったです。」
もう少し、手っ取り早くミカエルのこと知りたいな。
会話だけだとちょっと足りない、というか私と二人きりの空間では、他の人との関係とかわからない。
あっそういえば…。
「そういえばこの前のコンテストで舞台だった星、参加賞としてもらったんだった。
ちょうど人形もあるし、よかったらミカエルしばらく星に住んでみない?
人間の体での生活もなかなか楽しいよ。」
「いいんですか?楽しそうですね。でも、ホープ様の人形だし少し申し訳ないような…。」
「いいのよ、しばらく家にいようって思っていたし、たまにはミカエルにも気分転換が必要でしょ。」
「そうですね。では、ぜひ、お願いします!」
「でも目的がないと味気ないかしらね…。コンテストの時は文明発展、ゴーレムの討伐だったけど…。」
「そうですね…。方向性があるとより面白いかもしれませんね。」
「まぁ、おみやげは買ってきてもらうとして…。文明発展してもらって…。
そうだ。プリドゥナのロボットさんに不足しているものないか聞いてくるから、それの準備をお願いできないかしら。」
「えっと、おみやげと文明発展とプリドゥナの不足品ですね。わかりました。」
「じゃ、ちょっと行って聞いてくるね!」
「はい!お願いします。私も準備しなきゃ!キャラメイクに文明の復習、人間の役割に…。あー考えることいっぱい。」
そういってミカエルは、自室に戻っていった。
そういえば私も、コンテストの前は自室にこもって、あーでもない、こーでもないって考えてたっけ。
ふふっ。私の方が、ちょっとだけ先輩ね。
これでミカエルのこと、もっとわかるかも!?
星の観察もいいけれど、天使の観察もなかなか楽しいかもしれない。
さて、私はプリドゥナにご挨拶にいかなくちゃ。




