第三十話 ロボットのお話
「こんにちはー。」今日も工場に向かう。
「コンニチハ。」ロボットが返事をしてくれた。やはり私の言語を学習しているようだ。
まだ少しぎこちないけれど、ちゃんと意味は通じている。
そのままロボットは話し始めた。
「今日ハ、私ノ星ヲゴ案内シタク、ヨカッタラゴ一緒ニドライブデモイカガデスカ?」
「ええ、よろこんで!」
一人での調査はそろそろ難しいと思っていたこともあり、提案を受けることにした。
ガラス張りの長方形の乗り物に乗った。磁力と反重力の力を使って浮いているようだ。
乗り物に乗っている間、ロボットは私にいろいろなことを教えてくれた。
「今ハ我々ダケデ、工場ヲ動カシテイマス。
工場デハ、我々ロボット自身ノ修繕ヤ動カスタメノ電池等ヲ作ッテイマス。
サラニ、コレカラオ見セシマスガ情報収集ノタメノ宇宙船ヲ作ッテイマス。」
目的地に着いたようだ。乗り物は地上に降りドアが開く。
簡単な調査では見つからないような、少し奥まった場所に二つ目の工場があった。
入ってみると地下に工場が広がっていた。
人型のロボットが40体ぐらい、その他に工場の機械が30ぐらいとなかなかの規模の工場だった。
全部のロボットと機械のすべてが動いているわけではなく、動いているロボット、機械はそれぞれ5機ぐらい。
今、ちょうど目的のものを作り終えたようだ。ロボットが案内してくれる。
小型の宇宙船だ。生命が乗れる作りにはなっておらず、
宇宙船というより、発信機や交信機と呼ぶ方が正確かもしれない。
定期的に宇宙船を作って飛ばし、情報を収集しているらしい。
ついでに宇宙船を飛ばすところを見せてもらった。
まっすぐ宇宙に向かって飛んでいく。
私は「おー、すごい。」と拍手していたが、他のロボットたちは無関心に作業を続けていた。
ロケットが飛んでいくのを見終わると、案内してくれているロボットは元の工場に戻るようだ。
私も乗り物に乗って工場に戻った。
帰り道、「文字ヲ教エテクダサイ。」と頼まれ、読み方と一緒に教えた。
元の工場に戻るとロボットは少しかしこまって質問してきた。
「明日ハイラッシャイマスカ?大切ナオ話ガアリマス。」
「ええ、明日も来ますね。」
一旦この星の調査は区切りがついていたが、とても興味深かったのでもちろん明日も来ることにした。
ロボットのお話って、どんな内容なんだろう?歴史的なお話?機械文明の成り立ちとかかな?
今までのロボットの行動には何か大きな目的を感じる。
ロボットは自分で進化しない代わりに、はじめから命令を持って作られている場合が多い。
その命令にかかわるお話に違いない。
どんなお話だろう。
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