第二十九話 星の様子
昼になって昨日の工場に立ち寄った。
「こんにちはー。お邪魔します。」
昨日と同じように一旦作業を止め、飲み物を用意してくれた。
「……。……ど……う……ぞ……。」
「もしかしてお話してくれた!?
ありがとう。お話できるのね!?」
高い気温に冷たい飲み物がとても心地よい。飲み終わるとコップをロボットへ返した。
ロボットたちは電波で会話しているようだ。持ってきた電波計に思った通り反応があった。
人間の体では電波を感じ取れないみたい。神の体だったら、きっと気づけたのに…。
もしかしたら私の言語を学習しようとしているのかもしれない。
昨日より多めに独り言をつぶやいた。
「今日も暑いわね。」
「自然にロボットが生まれるなんてあり得るのかな?それとも誰かに作られたのかな?」
「他のロボットもいるのかな?」
この星について他にも調査する必要があったことを思い出した。
「この星の調査もしたいから外行くね。お邪魔しました!また夕方くるね。」
外へ出ると、この星の様子やむき出しの地層、空気の構成を調査した。
地表には、以前、何回か噴火した形跡がある。
残念ながら噴火により地表が焼けてしまったようで、噴火以前の調査は難しい。
空気は燃え尽きている様子で、エネルギー源を空気に求める生命には不向きだ。
広く調査しているとわずかにではあるが、植物が存在していた。
噴火が落ち着いてきており、星は徐々に命を吹き返しているようだ。
一旦、調査を終え、工場に戻ることにした。
「ただいまー。戻ってきたよー。」
ロボットはまた、冷たい飲み物を持ってきてくれる。
「……。……ど……う……ぞ……。」
「いつもありがとう!」
ロボットの言語学習に役に立つかもと思い、調査したこの星について話すことにした。
噴火した形跡があったこと、
空気は生命には不向きであること、
植物が生えている場所があったこと、
そして徐々に星に自然が戻ってきているかもしれないこと、
効果があるかはわからないけれど、私は長い時間、ロボットに向かって語り続けた。
夕方になって暗くなってくると、「また明日来るね。」といって自室に戻った。
ロボットって言語を理解できるのかな?
どうやって学習しているのだろう?
言語どうしを比較?次にどんなことを話すかを予測?実際の言葉と比較して学習?
そういえば、赤ちゃんも自然と話し始めるけど、あれはどうやってるのだろう?
小さな星ではあるが、とても大きな文明の力を感じた。
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