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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第三章

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第二十八話 機械文明

私は早速、気まぐれに一つのとても小さい星に立ち寄った。


気温が高すぎて、残念ながら生命は存在しないだろう。

目に見える範囲には、植物はなく水もないため砂はない。むき出しの岩場だらけの星だった。


どんな鉱石があるのか気になって探索していると、建物の存在に気づいた。文明の痕跡だ。

生命は存在しないだろうし、古代の遺跡だろう。

そう思って油断していた。

中に入ってみると動いているものがいる。

いや、“いる”ではなく“ある”と言うべきかもしれない。ロボットが働いていた。


そこそこ広い空間に、いくつかの大きい機械と4体のロボットが見える。

もしかしてロボットを動かしている生命体がいるのかな…、と辺りをきょろきょろしていると、

一体のロボットが飲み物を運んできた。

「くれるの?飲んでいいのね?ありがとう!」

ロボットからの反応はなかった。

ちゃんとした飲み物のようだ、冷たくて甘くてとてもおいしい。

4体のロボットはそれぞれ役割分担し、コップを準備、飲み物を用意、コップに注ぎ、飲み物を一つ運んでくれた。

会話している様子はなかったが、それぞれ意思疎通しているようだ。


その間工場は停止していたようだ。飲み終わりコップを返すと、ロボットはコップをもとに戻し元の作業に戻っていった。

「ありがとう。お邪魔してごめんね。」

やはりロボットからの反応はない。

「しばらく、見学させてもらうわね。」

ロボットからの反応はなく、勝手にあたりを見回すことにした。

「ご主人様はいらっしゃるのかしら。」

「工場で何を作ってるんだろう。」

「他にも工場はあるのかな。」

誰もいないとわかると、私はつい、さびしさを紛らわせるように独り言をこぼしてしまう。その後もたくさんつぶやいた。

夕暮れが近づき、あたりは急に暗くなってきた。今日はこれぐらいにしておこう。

この星、まだ何かある。考えたいことも調べたいこともまだたくさんある。

「今日はありがとう。また明日来るね。」応答のないロボットに、私は挨拶した。


自室の椅子に座って考える。

機械だけで、文明を築くことはできるのだろうか?

生命の進化には、エネルギーの循環、種の記憶、種の成長が必要だろう。

完成されたロボットなら文明を築けるかもしれない。

でも――何もない星から、そんなロボットが“生まれる”ことはあるのだろうか?


過去に戻って調べることは簡単だが、過去にさかのぼることはできるだけやめたいと思っている。

神の力を持たず、なお文明を拡大させていく人類。

その人類への敬意が、私にそうさせるのかもしれない。


また、明日、調査しよう。あの星にはまだ知らないことがたくさんある。

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