第二十六話 うれしい宅配物
星もホープ様もとても静か。コンテストの疲れかホープ様は、椅子に座って寝息を立てている。
でも昨日までコンテストでいなかったことを考えると、静かな寝息があるだけでも少しほっとする。
ホープ様は、なんだか難しい顔をしている。夢の中で厄介な災厄に見舞われているのかもしれない。
多分、夢の中はこんな感じ。
『
隕石に付着していたウィルスは、触れた原子を溶かしエネルギーに変えてしまうウィルスだった。
当初人類は、このウィルスをデスウィルスと名付け有効活用していた。
だが、私のささいなミスでこのウィルスを地球上にまき散らしてしまう。
名付けてタイトル『私の地球が溶けちゃった』。
』
難しい顔をみているのもちょっと嫌なので、
「凶悪すぎて対処が思いつかない災厄を夢落ちということにして小説にしちゃうスタイル(どや)」と追記した。
ホープ様は急にどや顔をし始めた。これでよし!
でも、実際にこんなウィルスがいたらどうするのかしら…。
少し考え込んでいると、机に宅配物が届いていた。
大きさは縦20cm、横10cm、高さ10cmといったところか。
箱を開けて添えられた手紙を読むと、中身はコンテストの賞品らしい。
文明の発展が最も優れていたとして、特別賞がいただけることになったみたい。
もしかして、この前送った抗議文の影響かしら?私はあまり深く考えないことにした。
コンテストは残念だったけど、この賞品がもらえるのなら、ホープ様はきっと喜ぶに違いない。
「ホープ様、コンテストの賞品が届いたみたいですよ。」
「…対処法を思いついたらこの夢が伏線になる二段構えのスタイル(どや)…」
「くすっ」私は、つい声をだして笑ってしまっていた。
「…夢落ちで使う?んっ?これは夢?…はっ。」ホープ様は目を覚ましたようだ。
「目覚めましたか?ホープ様。ところで、コンテストの賞品が届いたみたいですよ。」
「ふぁ~。えっと?賞品?なんだっけ?」
ホープ様は、箱に添えられた手紙を読んだ。
箱の中身は、小さい人形だった。
しかし、ただの人形ではない。
これだけ原材料のバランスが整えて作られていると、あとは神の力で自由自在に変えられるのだ。
つまり、コンテストで参加者に用意された人間の体が届いたってことだ。
「あっ、これ、すごい欲しかったんだー!嬉しいー!やっぱり体があると便利なのよねー!」
ホープ様は思った通り、目を大きくして喜んでいた。
本当はもう一つ見せたいチラシがあったのだけれど、今は人形に夢中みたい。
毒の中和の広告。ホープ様のメルトドラゴンの報告を受けて、天界はドラゴンを利用した毒の中和サービスを始めたみたい。
また、今度時間のある時に伝えよう。
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