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私の地球(ほし)がきえちゃった  作者: よむよみ
第二章

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第二十一話 戦術のストラテス

私の名はストラテス。

天界の外敵に対し戦術的に対抗し、殲滅を狙う総司令官。

力任せに突っ込むマスクルとは違い、私は頭脳で戦う。

敵を分析し、弱点を突き、最小の手数で最大の成果を得る――それが私の役割。


この文明では、当初冒険家をしていた。

危険な動物やモンスターを分析し、事前に罠をしかける。

いつしか被害はなくなり、その功績が認められ都市防衛を任されることになった。


私に配属されてくる兵士や冒険者と共に、敵の分析、弱点から生態まできっちり調査した。

今では、分析方法、弱点のつき方、生態の活用術に至るまで皆に共有されている。


「いよいよ明日ですね。」

部下の一人が声をかけてくる。

「なに、いつも通りやるだけさ。」

いつも通りの自信に満ちた返答に、部下も安心したようで、静かに持ち場へ戻っていった。


翌日、部下たちと共にオルドレムの現れる山の中腹へ向かう。


地面が鳴り、巨大な人影が現れる。

オルドレム――ゴーレムだ。


「皆の者落ち着いて、いつも通り対応せよ!」


爆弾、弓、剣、槍、ハンマー、水、火炎瓶、投石、油。

部下たちは距離をとって慎重に試していく。


ゴーレムの攻撃はどれも強烈ではあったが動きは遅い。

落ち着いて安全な距離をとっていればあたることはない。


「見た目通りどの攻撃も有効打とはならんか。しかし、私の目はごまかせん。」

有効打のない長期戦の様相だが、次第に弱点もわかってくる。


額のクリスタルをかばう動きをしている。

巨大なだけあって足への攻撃に弱い。

それに動きに癖があるようだ。

後ろからの攻撃には、必ず右足を一歩下げ左手で反撃してくる。


私は、分析班とともに計画を立案する。


後ろから弓による攻撃。

右足に罠をしかけ動きを止め、左手の反撃の勢いを利用し転倒させる。

転倒して下がってくる額のクリスタルを狙い槍を事前に配置。

岩を兵器で投げつけ頭部に攻撃、槍との挟撃でクリスタル破壊を狙う。


計画は直ちに隊全体に共有され実行される。

そして、実行された瞬間、勝負は決していた。

計画が鮮やかに実行され、まるでそれが必然であるかのように完了していた。

クリスタルを壊されたゴーレムは、砂となって溶けていった。


「敵が一体では盛り上がりにかける。せめて、百体、いや十万体は用意しとかんかい!」

近くにいた部下たちは苦笑するが、私は本気だ。

天界では、いつも十万体以上の外敵を殲滅している。


あっさりとした展開に天界の観覧者は静まり返っている。

ただ、観覧者の一部――戦術を嗜む者たちは、つばを飲み込み黙ってうなずいていた。

これが戦術の美だ。派手さは不要。計画通りの殲滅――それこそが美しい。

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