第十九話 参加者紹介
セレスティア・プラザの空に、虹色のレーザー光線が真上へと突き刺さる。
光線は一度、放射状に広がり、空全体を照らした後、中央へと収束し、球形モニターを鋭く照らす。
その瞬間、爆発音が鳴り響き天界の空気が揺れ、観覧者のボルテージが一気に跳ね上がる――文明発展コンテスト、いよいよ開幕だ。
「レディースエーンジェントルメン!神々が火花を散らす、セレスティア・プラザへようこそ!」
球形モニターの上部に、閃光とともに特設ステージがせり上がり、司会のミラヴォンが現れる。
ミラヴォンが両腕を広げると同時に、花火が上がり空気に緊張が走る。
その声が天界全体を震わせ、観覧者の期待を一気に煽り立てる。
「これより始まる――神々による―3時間の―死闘!さあ、盛り上がってまいりましょう!」
「神々が人間の身体を得て、星々に降り立ってから――ちょうど十年。
それぞれの文明は、今まさに、試練の刻を迎えます!
まもなくモンスター・オルドレムが、各星に姿を現すでしょう!
わずか3時間、されど3時間――文明の力が!神々の芸術性が!そして、みなさんの審美眼が試される3時間です!」
「早速ここで、本日の参加者と共にモンスターと相対する星の人たちをご紹介しましょう!」
「まずは一人目。天界のモンスター駆除と言えばやはりこの人、外敵駆除対応ヴァニッシュの特攻隊長――マスクル!
一緒に戦うのは、マスクルの信念「即時解決」に共鳴した多くの仲間たちだ!
筋肉で語り、筋肉で解決!マスクル文明、今日も全力です!」
鍛え上げられた体で剣を軽々と振り回す屈強の戦士たちがモニターに映る。観覧者からは歓声が上がる。
「続いて二人目。引き続きヴァニッシュから、外敵駆除対応ヴァニッシュの殲滅部隊隊長――ストラテス!
ストラテスに率いられるのは、分析し弱点をついて敵を殲滅する統制された兵士たちだ!
配置、連携、予測!ストラテス文明、まるで戦場が芸術作品!」
整列して配置についた統制された兵士たちがモニターに映る。観覧者からは知的なざわめきが広がる。
「そして、メルトドラゴンの対処法をこの世に知らしめた期待の新星――ホープ!
かつて絶望の星を救ったその手腕が、今度はオルドレムに挑む!
オルドレムに対峙するのはたった一人の若者。ホープの手にかかれば彼一人で十分ということか!?
一人で挑む若者――ホープ文明、静かな自信か、それとも無謀か!?」
一人の若者の姿がモニターに映る。観覧者の間に、不安とどよめきが混ざる。
「最後に、天界を司るオルディアの子供――ディアノア!
まだ赤ちゃんのディアノアですが、当然神の力は十二分に持っているでしょう。
様々な分野で活躍する神々を集めた今回は、さすがに分が悪いか!しかし何が起こるかわからないのが勝負!最後まで見守りましょう!
戦場に現れた赤ちゃん――ディアノア文明、癒しと混乱の予感!
その寝顔の奥に、何が眠っているのか――誰にもわからない。」
オルドレムの前でディアノアの眠っている姿が、モニターに映し出される。観覧者は寝顔に癒されているようだ。
「筋肉で語る文明、戦術で魅せる文明、孤高で挑む文明、そして――赤ちゃん。
神々の芸術は、今日も予測不能です!
さあ、神々よ。文明を魅せてください。
この3時間が、あなたの芸術性を刺激することは間違いありません!」
ミラヴォンの声が、セレスティア・プラザの空に溶けていく。
観覧者の間には、期待、高揚、そしてちょっとした笑いが広がっていた。
中には、ディアノアの寝顔に癒される者もいた。
それぞれの観覧者が、最高の盛り上がりを信じている――そんな空気が、広場を包んでいた。
よかったら、評価、コメントお願いします。




