豚ども! 訓練だ!
「もっと腰を入れんか!!」
「「「「「イエッサー」」」」」
「声が小さい!」
「「「「「イエッサー!!!!」」」」」
現在俺はオークたちを訓練している。
剣道5段である俺は、とりあえず剣の使い方から教えている。
ヤマ君曰くオークは自分以上の実力差の相手に服従するという性質があるらしく、訓練で手合わせして打ちのめしたことでオークから圧倒的な忠誠を捧げられていた。
「お前らタマついてんならかかってこいや!!!!」
「「「「「サーーー!!!」」」」」
ドワーフの身体能力は人間とは比にならない。人間だった頃の何倍も軽やかに動く体でもって、俺は四方から襲ってくるオークを的確に急所を外して叩き、全員をダウンさせる。
倒れたオークを無理やり起き上がらせ、また剣術を指南して俺を一斉に襲わせる。
これをもう何回も繰り返している。
これは俺が実際に師匠から受けた訓練方法で、とてつもないスピードで強くなることは俺自身が証明している。
「そこっ! 腕じゃない! 腰で振るんだ!」
オークを一通り指導し終えたとこで、また俺を襲わせる。
「さあ! かかってこい!」
同じようにオークからの攻撃を捌いていると、死角から木刀が一閃。
足先をかすめた後に、その一撃を放ったオー君はダウンさせられる。
「よくやったぞ!!」
また無理矢理に起き上がらせたあとこのことをオークに知らしめる。
「こいつは俺の足先に木刀を当てたぞ!」
「ウオオオオオオオオオ!!!」
オークが歓声を上げる。
「お前らも続けーッッ!!!」
◆◆◆
訓練を終え、俺は全身の筋肉を酷使しきったオークたちと肉を貪っていた。
新たに地上で調達してきた大量の肉と大量の酒でを疲れた体に流し込む
「食え食え! 飲め飲め! 俺の奢りだーーー!!」
「「「「ウオオオ! シショウ!シショウ!シショウ!」」」」
訓練を終えた俺達は配下と主人という関係ではない、家族であった。
短い時間だが、確かに俺とオークの間には強固な絆ができていた。
「オー君だけが俺に攻撃を当てられたな! この一番いい肉をやろう!」
「アザース!!!」
オークとの絆を深められた時間の後、準備期間が終了する。
コメントよろしくぅ!!