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字下げにはされるだけの意味があるっ!

作者: 日野るる



 改行したあとは字下げをすること!


 と、よく言われるが、それはなぜかと疑問に思った。

 私は字下げ実行派ではあったが、自分で読み返してふと「これ読みづらいんじゃ? まとめて読みたいからやめよっと」と思った。

 そして投稿中の小説で実行してみたが、それがマイノリティだと知ったのはいつだっただろう。

 直した日付が今日であるため、今この瞬間かもしれない。



 前提として、ここ「小説家になろう」では字下げ機能が配置されている。

 ボタンひとつで自動的に下げれるスグレモノだ。

 次話投稿にはボタンがないが、一旦予約投稿し編集すれば、字下げ機能を利用できる。


 余談だが、私は新規投稿 → 執筆中編集 → 字下げと実行していた。

 次話予約投稿 → 編集+予約時間解除でも同様と気づくまで、実に200話ほどそのように投稿していた過去を持つ。

 手動で字下げを行っていた時代もあるので、まさに無駄な努力だった。




 最初は同じジャンルの作品で字下げしてないのもあるし……と思っていたが、よそはよそ。

 そういった作品とは面白さのレベルが段違いで落ちるのに、変な部分だけ真似して受けいられるはずがない。

 そんなことに気づくまで時間がかかった。


 なろうではレイアウト設定が様々だ。

 色を変えるのもよし、文字の大きさを変更するのもよし、行間サイズを変更するのもよし。

 読み専だった昔は「色が読みづらい、背景白じゃないからやめよっと」思って敬遠した作品もあったが、作者優先設定ではなく、標準設定でカスタムと文字設定を行ってからは万遍なく読むようになった。


 しかし、それで設定できないのが字下げだ。

 色や文字の大きさ、行間などはどうにかなっても、読者が「字下げされていなくて読みづらい」と感じても、それは作者が編集しなければどうにもできない。

 パソコンで読むなら表示文字数が多く見やすいかもしれないが、スマホで読むと読みづらい場合もある。




 ここで具体的な話をしよう。



 パソコンでの表示文字は、大体34~35文字だ。

 文字の大きさによっても変化するが、1行に表示される文字数はこのくらいである。


 しかし、スマートフォンは大体24~27文字だろう。

 画面の大きさによっても変化するので一概には言えないが、パソコンと比べると表示は三割減ほどになっている。


 もしパソコン表示で改行せずに、3行続けるとどうなるか?

 パソコンでは3行で表示される100文字も、スマホで表示すると4行か5行にも連なって伸びる。

 そこで字下げがされてないと?

 5行の塊が、10行15行の塊に見えるかもしれない。


 そういった視点を考えていなかったので、私は字下げをやめるという暴挙にでてしまった。




 だが、スマホの読者を狙うなら字下げナシという選択もありだ。

 そのほうが読みやすいという読者も少なくはないだろうが、それでも小説というのは字下げしてある作品が圧倒的に多い。

 字下げしてないから読むのをやめる、という人はいても。

 字下げしてないから読むことにする、という読者は少数だろう。




 結論で言えば。

 当たり前のように行われる行為は、きちんと意味がある。



 意味を理解していれば問題ないが、わからないまま無視をすると致命的な失敗を犯してしまう。

 これは物語の王道にも沿った考えだ。


 異世界転生ものは、物語構成で言われるイニシエーション。

 分離、移行、再統合の要素を多く含み。


 さらに物語構成で言われる貴種流離譚。

 高貴な生まれ、禁忌、追放、試練etc.などの要素を含む。



 そういった王道、物語の構成を理解していないうちは、いくら奇抜なアイデアであっても、瞬時ブラウザバックされたところで文句はいえない。

 そんなことをしみじみと感じた。


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