表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/51

040、古き禁足地

短いので今日は二つです。

――古い話をしよう。

――神成山が禁足地となった理由だ。


 理由そのものはごく単純だが、二つの理由が重なっていたというのは若干理解を妨げる要素かもしれない。


 一つは小鳥谷たちもであった神成山のあやかし姫。大岩たる彼女が鎮座しているこの山が神域であることは間違いのないことである。


 もう一つは、あやかし姫の加護・寵愛を受けた一族がかつてこの地にいたという事、それは昔々、日本列島に統一王朝ができるより前の時代に神成山は、一人の王が治める地にあった。


 彼、及び、彼の一族が王となった理由は、この時代には本来ありえないものを有していたからだった。鉄、鉄器、鉄の武器。周囲よりも一段、二段と高い強度と靭性を持って、周囲を平らにした彼らの鉄の供給源こそが、この神成山であり、だからこそ、何者の足の踏み入れも禁じたのだ。そんな怪しげな彼らを製鉄の怪異と見たのも仕方ないところであり、それが故に討たれた。


 あやかし姫の寵愛を受けて製鉄の技を手にした彼ら、歴史から消えてしまった彼らを主役の片方とするなら、彼らの合いの手をとるもうひとりの主役がいる。


 それは――赤鉄鉱。

 世にもありふれたる、含鉄の石。


 その赤鉄鉱が、欠けなき大きな塊であり、見目の美しさも備えていた場合、貴石としてこう呼ばれる、ヘマタイト、と。

よろしければブックマーク、感想、評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ