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詩集「無地ノート」

ウロボロス【詩】

掲載日:2018/10/21

空

白

風

氷

木

木立

冬木立

桜の冬木立


太古の昔より

自転を続ける大地の上に

私達は家を建てて生活している

その不安定さについて考えたことはあるだろうか

ブエノスアイレスから見た空は

関東の上空まで流れ込んでいる


桜の冬木立

冬炬燵

布団

暖

猫

児

父

母


これほど閑静な住宅街でさえ

そら恐ろしい速度で疾走しているのだ

先も見えぬまま世界は進み続ける

星の外に

逃れる場所はない


冬木立

枯れ木

酸性雨

温暖化

砂漠化

旱魃

飢饉

疫病


逃れる場所は無い

この星のみが私達のテリトリー

愚蛇は自らの尾を追い続ける

つかまえたらがぶり!

尻尾が口に吸い込まれる

尾から下腹へ臍へ胸へ

そして仕舞いには完食してしまうのだ

全て・自分の体を

2005年、大学2年のころに制作。

ウロボロスとは、円環を描く蛇が自分の尾を食らおうとしている図案のことで、完全なもの、循環するもの、死と再生などの象徴とされます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 文面が素敵ですね。 [一言] 六道輪廻の輪のなかで、ただ、生きていくだけですね。
[一言] 地表を這う我々人間は、まさに蛇そのものナリよ!(ナリよ?
[良い点] こんにちは!なかなか難解な詩ですね。ウロボロス、死と再生の象徴。結構かっこよくて私は好きです。再生してくれるのが優しいなぁと思います。木立を機転に反転しているのはそれを表わしているのでしょ…
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