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オーバーデータ  作者: 天地 優介
電脳少女?
6/6

彼らの戦い

Q・なんで完結させたの?

A・まだ書くのは早いと感づいたので

自分の力量では、これじゃ書けないと悟ったので完結させました。読んでくれてた人達には本当に申し訳ないです。


「……最近、デンタイ周囲に不穏な影が……?」


『はい、まだ問題はありませんが、油断を許さない状況ではあるかと』


総理官邸、そこに秘密裏に作られた通信室で、電話越しに総理秘書と、麗羅が会話をしていた。

内容は、最近デンタイ周囲で起こる不可解な事件についてだ。


『先日のドラゴン?といい、怪生物の襲来といい。最近、私達を狙ったと思わしき存在が頻繁に出現しています。今回の報告前にも、前回と似た怪生物の襲来があって……』


「……そうですが、わかりました。もしかしたら、そちらに協力を頼む機会が近々あるかもしれませんので、その時はよろしく頼みます」


『……今度行われる。ロボット展覧会ですか』


「さすがですね。では、その時に」


お互い短い会話を交わして電話を切る。大きな会場で行われるロボット展覧会……デンタイを狙う者がいるのなら、必ずそこで何か仕掛けてくるはずだと、秘書も麗羅も思っていた。


デンタイを狙う不穏な影……どこまでも付き纏うそれは、やがて日本を覆って行く……



















「つう訳で、警備の仕事ですか」


デンタイ本部にて、麗羅達はロボット展覧会警備のための計画を立てていた。無論、極秘ミッションであるからにして、警備にしてもバレないように対策する必要があった。


「ロボット展覧会……?何が展示されるんですか?」


ここで疑問を口にしたのはエイトだ。彼女は人間だった頃にはロボットそのものに興味はなく、その制御などを行うコンピュータなどに興味があったので、展覧会の事を名前だけしか分かっていなかった。

麗羅がその疑問に答える。


「んー、そうね。こう、最新技術でできたロボットとかが展示されるわね。中には物騒なのもあるから、私達がもしもの時は押さえ込まないといけなかったりするかもね」


「えっ、それって大丈夫何ですか?」


「大丈夫よ。デンタイみんなならきっとね」


麗羅がそう言って全員の顔を見る。巧と藤孝は相変わらずのマイペース。冴子と四蔵、五華はさっそく計画を立てている。六助と奈々も当日のオペレーションに関しての話し合いをしているようだ。全員マイペースである。


「……大丈夫よ」


「そ、そうですね……」















展覧会、当日ーーデンタイメンバーは会場周辺の電脳世界に潜み、事の成り行きを見守っていた。

すでに開場から4時間を経過し、つつがなく展覧会は開かれている。


『……こりゃ、出番ないかな?』


『まあ、ない方がいいだろう』


『ですね』


会場を現在守護するのは巧、藤孝、エイトの3人。長丁場になるため、交代で任務にあたる。


『しかし、腹減ったなぁ……』


『まあ、2時間も連続でダイブしているからな』


『私は平気ですけどね〜』


呑気に話す3人。しかし、麗羅からの通信がその空気を壊す。


『3人とも!会場のロボットが、暴走をーー!』


しかしその通信は途中で途切れる。どうやら通信を切られてしまったらしい。しかも、通信が切れた瞬間に合わせて、電脳世界の会場から異形のロボットが飛び出してきた。数多のロボットが合体したそれは、まるで醜悪な蛇のようだ。


『こいつは……!』


その蛇が3人をその視線に捉える。すると、驚くべき速さでするりと近づいてきたかと思うと、巧のロボットをその巨躯で締め上げてきた。

ギシギシと音を立てて軋む巧のロボット。藤孝は蛇に対して攻撃を仕掛けるものの、あまりのサイズの違いに攻撃が通用していない。


『私が行きます!』


するとエイトが蛇へと突撃、その口の中に飛び込む。すると、蛇が途端に苦しみ出し、体の一点から光を放つとともに、巧を解放する。


『巧さん!ここを!』


『おう!』


解放された巧のロボットの腕のドリルが猛回転、蛇の体を貫く。

すると、蛇の体躯が崩壊して行き、エイトもその体内から脱出する。


『なんとか倒せたか……』


『あんがとな、エイト!』


『が、頑張りました〜』


その後、麗羅からの通信も回復。会場の人々に存在がばれる前に、ずらかる。

そんな彼らを見つめる影が一つ……



『……なかなかやるじゃないか、でも、次は勝つよ』


『フフッ!ははははは!』


彼らの戦いは、まだ始まったばかりだーー


本当にありがとうございました。次回作でお会いできる事を願っています。

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