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謎魔法で奇跡を起こせ!  作者: みづどり
1/13

プロローグだよ

『馬鹿と天災』が行き詰まった+気分転換に書いてみました。


性懲りも無く異世界ものかよ

中途半端な状態で他を書き始めんなよ

はよ更新止まってる方を書けや

エタる未来が目に浮かぶんだよ


などと思う人もいるでしょうが、出来れば目を瞑ってくれると。


更新は超不定期ですので、どうぞよろしくお願いします。


指摘があったので、冒頭の名乗りの部分を修正しました。



現在、絶賛混乱中。


「ごめんねー。色々ミスって君だけ孤立しちゃった」

「孤立って何!?ってか、この状況が何!?」


俺がいるのは真っ白な空間。上下左右の感覚すらあやふやな空間に、俺は立っていた。………だがそれは良い。さっきまでの出来事を考えれば、この空間自体は予想が着く。


「この空間は神の空間。そして、僕は神だ。ここまでで、何か分からない事はある?」


意味が分からないのは、


「何で神様にモザイク掛かってんだよぉぉぉぉぉ!!!」


目の前にいるのが全身モザイクの怪しさ満載な物体だった。


(どうしてこうなった)


「君が色々と運が悪いから」

「心を読むなっ!!」


モザイクな神がうるさいが、無視してついさっきの出来事を思いだす。


####


「おし、これで負けたら罰ゲームな」

「罰ゲームって?」

「旧校舎のトイレの個室で写メとる」

「「「嫌だなそれ!!」」」


俺の名前は天野宗馬。何処にでもいる、一応はごく普通の高校1年生だ。

今は学校の昼休み。弁当を食べ終わったので、仲の良い友人達四人と暇つぶしのゲームをやっている。


「その罰ゲームやめない?時間的にも結構キツイぞ」


色々な面でバカが集まる俺達四人の中で、唯一の常識人である西野守ニシノマモルが待ったを掛ける。


「ふ、だから良いんじゃないか。授業にギリギリ間に合うかどうか、って部分も罰ゲームの内容なんだから」


そんな事を言ってのけるは、色々と変な物を作ったり持ち込んだりするバカ、気栗明日キクリアシタ。通称キクリン。前科として、通学途中で拾ったという青大将を学校に持ち込んでパニックを起こしたり、壊れたパソコンや携帯をバラして、やけに高性能な盗聴器を作ったりした。………盗聴器はその場で守に壊されてた。


「いやいやキクリン。それ、余裕で間に合うんだから罰ゲームじゃないでしょ」

「「「それはお前だけだ。この野生児」」」

「酷くね!?」


抗議の声を上げるのは、野生動物以上に野生的なバカ、園田獅子緒ソノダシシオ。通称ズー。身体能力と感覚が以上に優れていて、足だけでもボ○トを普通に超えると思う。また、直感も異常で、勘で落雷を回避したという嘘みたいな実話の持ち主。


「大体、このゲームじゃあ、どうやってもソーマが負けるよ」


ズーがそう言って俺を見る。

そう。俺、天野宗馬は自他共に認める程に運が悪い。

そんな俺だから、どう考えても目の前のゲームでは絶対に勝てない。


「いや、分からないぞ?もしかしたら、今日こそはソーマも運ゲーで勝てるかもしれない」

「いや、無理だろ。ソーマの運は筋金入りだぞ。本当にバグってるとしか言いようが無い。ステータスとか在ったら、ラックの項目がぶっちぎりでマイナスになってる筈だ」

「ある意味、今日まで生きてるのが不思議だよな」


割と失礼な事を言ってくるズーと守。でも、自分でも思ってる事たがら否定が出来無い。


「兎も角、今日の昼休みはこれで決まりだ!外に行くのはズーの所為で論外だしな」

「だから酷くね!?」

「うるさい!スポーツ系の全ての種目で世界記録出せそうな相手となんか、遊びでも一緒に運動なんてやってられるか!」


うん。それは俺もそう思う。俺も運動神経悪い訳でもないのに、ズーと一緒だと色々と劣等感を感じるからな。


「大体な、この俺がなんの変哲もないゲームを出すと思うか?」

「………いや、これはどう考えても『黒○げ危機一髪』だろ」


机の上に鎮座するのは、手のひらに乗るサイズの樽、大量の小さなプラスチックの剣。どう考えても、樽に剣を刺すアレにしか見えない。


「ふっふっふ。残念だが違うのだよ。この玩具の名前は、『白○げ危機一髪』だ!!」


そう言って、あの大海賊の人形を取り出すキクリン。


「え?それだけ?」


ズーとマモルが拍子抜けした声を上げた。実際、キクリンの持ち物にしてはショボい。


「おいおい、それだけってのは無いだろう。この白○げ人形、粘土から自作したんだぞ」

「「「スゲーなお前!!」」」


うん。やっぱりキクリンだ。無駄に凝った事をしやがる。いや、確かに樽に合う様な白○げ人形なんて売って無いと思うけど、だからって自作するか普通?


「おま、よく見るとコレ、結構なクオリティだぞ!?」

「更に!この人形にはテレビから落としたセリフが内蔵している。対応した樽の穴に剣が刺さると、セリフが人形から出てくる仕様だ!」

「こんな一発限りの玩具にどんだけ無駄な機能を搭載させてんだお前は!!」


絶対コレ今日しか出てこないだろ!何でいつも変に凝ってんだよ!


「あ、あと音声合成ソフト使って、一部特殊なセリフ入れてあるから」

「………例えば?」

「白○げの声で、『殴ったね。とう」

「「「作品が違う!!!」」」


アホだろコイツ!全国の白○げファンに土下座しろよ!!


「まあ良いじゃないか。折角、半日使って作ったんだ。今回はコレで遊ぼうや」

「半日で作ったのかコレ!?」

「お前は何でそんな技術の無駄使いしか出来ねえんだよ!?」


無駄に高い頭脳持ってんのに、やる事がアホ過ぎる。


「でも、お前等結局やんだろ?」

「「「まあな」」」


外で遊ぶのが論外である以上、このゲームしか暇つぶしは出来無いからな。


「じゃあ、どうせジャンケンしても無駄だから、ソーマからな」

「おい、それは流石に不公平だろ」

「なんだソーマ?お前、ジャンケン勝てる気あるのか?」

「いやまったく」

「じゃあとっととやれ」

「えー?」


キクリンの理不尽な物言いには釈然としないが、実際にジャンケンで勝てた記憶が無いので大人しく従う事にする。


「んじゃあ、ここ」


適当な穴にさっさと剣を刺す。

そして、飛び出る白○げ人形。


「「「やっぱりな」」」

「分かってんだったら、最初にやらすなよぉ!」


もうなんだよその反応!予定調和みたいに言うなよ泣くぞオイ!


「じゃあソーマ、旧校舎行ってこい」

「冷たくね!?」

「まあ、罰ゲームだし仕方ないって」

「ほぼ百パーセントの確立で俺がなるのを、罰ゲームって言うか普通!?」

「「「それを知ってやったお前が悪い」」」


なんか、理不尽なのか正論なのか分からない指摘をされた。


「ほれほれ、さっさと行かないと授業始まるぞ?」

「だぁー!分かったよ!行けばいいんだろ行けば!」


コイツ等に文句を言っても無駄だ。とっとと終わらせた方が早い。


「ったく、旧校舎って遠いんだよ!」


階段を降りて一階まで行き、靴を履き替えて学校の敷地の隅まで走る。そして、簡単な雑木林を超えた所に、旧校舎がある。


「ダッシュで走って、七分かよ。………此処が遠いのか俺が遅いのか」


目の前には不気味な校舎。何と言うか、雰囲気が凄い。


「変な事が起こるなよマジで」


俺の場合、何故かこういう時には何かが起きる。出来れば、幽霊あたりだったら助かるんだけど。………何度か襲われてるし。


「花子さんだったら知り合いだ。出来れば出てくるのはあの子であってくれ」


あの子は割と害が無いからな。偶にトイレの中に引きずり込もうとしてくるけど。


「うし、行くか」


取り敢えず、旧校舎の中に入っていく。トイレの指定はされて無いし、一階にあるトイレで良いだろう。


「この個室で良いか」


さて、早く写メ撮っちゃおう。


「って、圏外?………今回は何だよ………」


案の定、何か起きたらしい。携帯が圏外になってやがる。


「ドアも開かないか」


ドアを押してもビクともしないし。完全に閉じ込められたな。


「おーい、花ちゃんいるかー?」

「どしたの?」

「うお!?」


後ろから声が聞こえてたので振り返ると、そこには十歳ぐらいの女の子が立っていた。


「ソーマ、また何かに巻き込まれたの?」

「っぽい。何かあったか分かる?」

「そんなに色々巻き込まれるなら、やっぱり一緒に冥界で暮らそうよ。雪やマタタビも会いたがってるよ?」


雪やマタタビって言うのは、知り合いの雪女の雪音って娘と、猫又の女の子だ。死にかけて冥界に行った時に遭遇して仲良くなった。


「いや、流石にまだ死にたくない。後、イザナミ様が怖い」


あの神様、美人だけど俺の事襲ってくんだもん!性的に!何回貞操の危機にあったか。


「あー、ソーマあの人に気に入られてるからね。なんで人間にはモテないのに、人外にはモテるんだろうね?」

「イザナミ様曰く、見てると面白いんだと」


そんな理由で何回冥界から送り返されたか。いや、お陰でまだ生きてるんだけど。


「で、何かあったっぽいんだよ。このトイレからも出れないし。花ちゃん、何か知らない?」

「うーん。私じゃ分かんないかな。ちょっと待ってて。イザお姉ちゃんに聞いてくる」


花ちゃんはそう言ってトイレの中に飛び込んで行った。いつ見ても奇抜な移動方法だと思う。

五分ぐらいして、花ちゃんが戻ってきた。


「………分かったよソーマ!」

「早かったね。イザナミ様は何だって?」

「今、ソーマは異世界に転移されそうになってんだって!」

「………はい?」


一体何を言ってんだろうこの子は。異世界転移なんて、そんな非常識が現実にあるわけないじゃないか。


「その考えは私達と知り合いの時点で意味無いからね」

「何故分かったし!?」

「ソーマの考えてる事は大体分かるからねー」


恐ろしい程に良い笑顔で言い切る花ちゃん。何でか人外娘達ってヤンデレ気質なんだよね。


「で、さっきの話だけど。今、現世と冥界の容量が危ないらしいんだよね。それで、神様達が増え過ぎた人間を他の世界に移動させようとしてるんだって」

「それに巻き込まれたと?」

「そう言う事。イザお姉ちゃんが『やっぱりソーマも巻き込まれたか』って言ってたよ」


何か、イザナミ様は予想してたっぽいなコレ。


「あ、一応、移動させられた人達の存在は最初から無かった事になってるみたいだよ?」

「その情報は欲しく無かった」


これで転移した後に帰還する方法が潰されたな。


「でも、転移させるなら説明があって良いとだろうに」

「イザお姉ちゃん曰く、『それはお前のいる場所が悪い』だって」

「その心は?」

「今回の転移はこの学校の敷地内全域らしいくて、説明はこの学校の放送設備を媒介にして行ったんだって」

「ふむふむ」

「ほら此処、スピーカーの配線ブッチしてるじゃん」

「何その理由!?」


え、なに?神様の説明って配線通ってんの!?そんな理由で俺だけ訳が分からない状況になってたの!?


「後、他に転移させられた人達は途中で横槍が入って、向こうの世界のどっかの国に持ってかれたらしいよ?」

「え、俺は?」

「ソーマだけはこの場所に居たから横槍は入ってないんだって。でも、横槍の影響で転移する場所が完全にランダムになるらしいけど」

「え、つまり?」

「ソーマだけ一人で、何処かの秘境に飛ばされる確率大」


やっぱりか!もうここまで来ると俺の運も救い様が無いぞ!!


「まあ、イザお姉ちゃんが神様側のミスだから、何らかのアフターケアがある筈だって言ってたよ」

「いや、神様のアフターケアってまともな気がしないんだが」

「その時は御愁傷様」

「冷たいよ花ちゃん!?」

「あ、向こうで死んだら、ソーマと他の三人は、こっちの世界の冥界に来る様に取り計らうってさ」

「有難く無いからねそれ!?」


いや、確かに知り合いがいるのは嬉しいけど、出来れば死後よりも生きてる時に何か取り計らって欲しいです!


「あ、そろそろ転移始まるみたいだよ」

「何で分かんの?」

「ほら、足下。光ってる」

「マジすか!?」


####


「うん。思い出してきたぞ」

「………待て待て待て。何その色々とツッコミ所が満載の回想」


あ、何かモザイク神様が慌ててる。

因みに、更新停滞している理由ですが、新学期が始まったお陰でバタバタしてるのが理由であって、ゲームに熱中してる訳では無いので悪しからず。

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