何もなかった事実
俺は気がついてしまったのだ。
「金がない。そして暑い。」
「…」
どうすんだよ。まじで。野たれ死んじゃうよ。
「お腹空いた。」
「…」
「なんとか言えよー。まじどうすんだよ。」
「とりあえず歩いて森を出るのはどうじゃ?」
「歩くの。こんなわけの分からん森を。」
「それしかないじゃろ。それともこのまま飢え死にするか?主人様。」
はー、まじどうしよう。新たな死亡フラグだよ。なに餓死とか珍死亡フラグトップだよ。まず異世界飛ばされて8年目で餓死とか聞いたことないし。あー腹減ったし暑い。
「とりあえず、このどこか分からない(村の裏山の村とされる)とこに居るよりマシだしな。適当に歩くか。」
「そうじゃな。」
「暑い。暑すぎる。」
歩き始めて1時間近く経つが一向に街らしき所が見えて来ない。てか草と木しかない。そして暑い。
「なぁ、魔剣さんよー。一向に街が見えて来ないんだけど。どういうことっすか。魔剣さんがこっちって言ったんじゃないですか。」
「まぁ適当に言っただけじゃしな。」
「適当にって…」
ふざけてるのかな??この魔剣は。まじ本当に。帰りたい。
「それにしても遠いの〜。一向に街すら見えてこんの〜。はっははー。」
「…」
ははっはーじゃないし。深刻だし。お腹すいたし。もう暑くて倒れそうだし。頭クラクラする。
「ちょっと、魔剣休憩しよう。」
そう言って大木に横たわる。ちょうど日陰になっており心地良い風が吹く。
「主人様大丈夫か?汗のかいてないぞ。」
「えっ」
そういえば汗をかいてない。こんなに暑いのに。聞いた事ある。熱中症は汗かかないらしい。
「はぁはぁ。」
熱中症かもしれない。やばい苦しい。
俺は熱中症によって意識を失った。本当に熱中症かは知らんが。
「ぶはー」
また、倒れてしまった。情けない。熱中症か。熱中症馬鹿にしてたな。まだ、頭がクラクラする。
「はぁー。また、倒れちゃったよ。魔剣に迷惑かけたな。」
よいしょっと起き上がり違和感を感じた。
民族が持っていそうな飾りみたいなものが部屋中にかかっている。
「あれ、ここさっきの村の寝てた部屋じゃね?」
遅くなってまじですいませんでした。本当にすいませんでした。やっと春休みになり書き始める事が出来ました。これからもよろしくです〜。