プロローグ
引き篭もりでニートの30代の俺はとうとう、危機に陥った。それは親が死んだ。
今、俺は途方に暮れている。
なぜなら、親が死んだと共に家を追い出された。
貯金ゼロ。手持ち金額ゼロのオールゼロの状態。
「はぁ〜。就職するしかないのか。」
けど就職するには何かを書かなければならなかった。そう何とか書である。
あの時はこんなはずじゃなかったのに。
いつから道を踏み外したのだろうか?
多分、高校の時だろうな。
高校生になりスマホとパソコンを買ってもらった。それがダメだった。ソシャゲに夢中になり高校生から引き篭もり結局退学。そして今に至る。
雨が降ってきた。
今は、午後5時過ぎ。
街には学校帰りの高校生とか中学生とかでごった返している。
俺も、こんな風に友達とおしゃべりした学校生活が送れたらこんなことにはならなかっただろうか。
多分、無理だろうな。
結局、どの道俺はこの人生を歩む運命だったのだ。
そう思えば割り切れる。
でも
「もし生まれ変わるならもう一度記憶を持ちながらやり直したい。」
もし叶ったらやり直す。絶対にやり直す。
「だから、だからもし神がいるのならもう一度人生をやり直させてくれーーー」
そして俺は何故か車に轢かれて死んだ。
唐突に。不自然すぎだろおい。