第六話 第十部 仲間って、本当に良いもの。
目黒と藤浪の口はすこしの間とまった。そして目黒が口を開く。
「でもさ…。撫子は本当に香織のことを嫌いにはなってないと思うよ。だって…心のどこかで嫌いだったらプールに誘っていないもの。」
「そうよね…ごめんね。私考えすぎてたかも。」
「そうそう、何事もポジティブに!」
すると生田と磯見が帰って来た。
「ただいまー、買ってきたぞ。」
「何話していたんだ、二人とも。」
目黒と藤浪は目を合わせてにっこりとニヤついた。
「仲間っていいなーって話だよ。ねーっ。」
「詳しいことは秘密だよーん。女の子同士のお話だもの。」
そういって藤浪は立ち上がって磯見の座っている席に移動していった。そして目黒に声をかけた。
「ありがとう。」
そういって藤浪はゆっくりと椅子に座った。
「みんな仲良くできてよかった。」
撫子は飲み物をゆっくりと吸いながら言った。撫子の顔にも安心した様子が見れた。俺はそれをみてとても嬉しい気分になった。ただの嬉しい気分ではない。友情というものを感じる嬉しさだった。
「ささっ、ウォータースライダー行こう!」
「……まじで?」
「うん! さあさあ!!」
「い、生田! 磯見! 助けてくれ!」
俺は撫子に引っ張られていった。生田と磯見に助けを呼んだが二人はニッコリと笑って手を振っていた。
「お幸せにー。」
「楽しんできてなー。」
「いやぁああああああああああ!!!」
俺の悲鳴がプール内にこだました。




