第六話 第六部 鼻血出して、ムッツリスケベ。
「早くプールに入りたいなぁ。」
「その前に準備体操しなきゃね。」
「準備体操ってあなたたち子供?」
撫子たちが準備体操を始める。俺たちもその姿をまじまじと見ながら運動を始めた。み、水着姿が…体のボディーラインとかが…美しく…弧を描いて。
「おい拓斗、鼻血。」
「うぇえ!? まじだ。」
「だれかティッシュティッシュ!」
俺はなぜか鼻血がでていた。な、撫子の体を見てだろうか。いかんいかん、なんてけしからんことを考えているんだ俺は。彼女が目の前にいるんだ。しかもプールだ! そういうときこそ、普段どおりやって、もっと楽しむというのが普通の健全な男子のやることじゃないか!
「あ、とまった。」
「はやっ!」
俺はすぐに鼻血がとまった。これは撫子のおかげだろうか…俺の意思の問題だったのだろうか。
「撫子ちゃん、彼氏が鼻血だしてたよ。」
「もう、むっつりスケベなんだから。」
目黒と撫子がため息をつくようにこちらを見つめる。そして完全にあきれ返っていた藤浪はせっせと運動していた。
「最初はどうする? ペア同士で楽しむか? それとも男子は男子、女子は女子にする?」
俺は撫子たちのところに言って聞いてきた。
「私は午前中女子同士で遊びたいな。いいかな?」
「ああ、かまわないよ。」
そういって撫子たちはパタパタと歩いて流れるプールに向かっていった。
「なあ、俺たちってなんのためにプールに来たのだろう。」
「そりゃお前、彼女の水着みるためだろ。」
後ろでは遠い目になっていた生田と磯見が立ち尽くしていた。男だけのプールってのもなんか…楽しい気もするが、彼女も連れてだと…うん。なんだか俺も悲しくなってきた。




