第五話 第三十一部 小洒落たお店で、買い物を。
「あ、私ここによっていきたい!」
撫子が俺の袖を掴んで指を差した。その方向には一般家庭のリビングぐらいに小さくて、外見が小洒落た小物店がたっていた。たしかにしゃれた店だ。ショーケースにおいてある皿やネックレスなどを見るととても可愛らしいものばかりだった。そしてなんとお値段が安い。これはたしかに惹かれてしまうだろう。俺も撫子もショーケース越しにその品々を眺めていった。
「入っていい?」
俺は時計と財布を見た。まだ五時、幸いにもお財布の中には五千円ほど入っていた。これなら買ってあげて良いかもしれない。俺は撫子の手を掴んだ。
「何か買っていこう。」
俺がそういうと撫子は笑顔になって「うん!」といいながらうなづき、店の中に入っていった。
カランカラン
「あらいらっしゃい。」
そこには白髪を生やしたおばあさんが座っていた。テーブルの上には紅茶が置いてあった。
「綺麗だねぇ。」
撫子の言うとおり、中も小洒落ていた。絵画が貼ってあったり、シックな家具などがおいてあった。その上には綺麗なビーズなどで出来たブレスレッド、ネックレス。お皿や小物入れまで売っていた。
「めずらしいわねぇ、学生服を着てのお客さんは初めてよ。」
「そ、そうですか。」
俺たちは照れ笑いしながら。おばあさんに挨拶した。撫子はすぐにブレスレッドやネックレスに興味を持ち始めた。撫子も本当にかわいいなあ。こうしてみてみると、とても可愛い女の子にしか見えない。だけど実際はあんなに有名な絵師とは誰もが思わないだろう。そこにはありのままの撫子がいるのだから。




